14.イルカウォッチングに出発
駐車場には10人ぐらいの観光客が所在なさげに立っていた。
イルカウォッチングの受付はすぐに判った。
目が慣れるまで薄暗く感じられる受付の建物に入っていくと、愛想の良い二人のお姉さんが手続きをしてくれた。
花見渋滞であやうく間に合わないところだったとこぼすと、大変でしたねぇと相槌をうち、実際に他の便で間に合わなかった人もいたと教えてくれた。
ひゃー、私たちもあともう20分とか遅かったら笑えない事態になっていた。
1~2時間に一本しかバスは走ってないわけだから、他に選択肢も無かったし。
「バスには他にお客さんがいませんでしたが、みなさん車でいらっしゃるんですか?」
「ほとんど車ですよ。この辺の人は一家に一台じゃなくて、一人一台の感覚ですね。フェリーで熊本から渡ってくる方もいらっしゃいますし」
そうなんだ。
するとレンタカーという線もあるけれど、九州以外から長崎に観光に来た人たちにとって、まだまだこの辺りのイルカウォッチングはメジャーじゃないというか、比較的長崎や九州内から来るお客さんの方が大半なのかな。