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本栖湖・浩庵キャンプ場便り
*水着で過ごす湖畔の休日3*

8.富士山の頭



 もう一度湖際まで降りて、更に三匹捕まえて、バケツの中の小さな魚は全部で十匹になった。
 何をするでもない午後に、今日もお昼寝。
 コットの上を選んだのに、そこはすぐに子供たちに取られて、結局テントの前室に敷いた銀マットの上に移動する羽目になった。
 しばらくうとうとしていたら、パパが何時までも寝てると食べるものがなくなるぞと言った。
 そう、昨日も今日も食事の時間が曖昧になっていた。
 つまり昼間っから夜までずるずると飲んで食べ続けているのだ。
 今日も昼から炭をおこして、そのまま夜まで何となくみんなで食べ続けてしまった。




 午後四時。
 パパが最初に気づいた。
 昼間よりは全体的に雲が増えていたのだが、ちょうど湖側の空が少し明るくなっている。
 ちらりと富士山の頭が見えた。
 本当にてっぺんだけだ。
 姿が見えると初めてあんなに大きかったんだと気づく、そんな大きさだ。
 けれどおよそ五分ほどで消えてしまった。
 そして気が付くとバケツの中の魚が一匹腹を上にして浮いていた。
 「・・・死んじゃったんだ」
 ショックを受けた子供たちは、残る9匹の魚を湖に放してやった。
 一匹ずつ、バイバイ、と言いながら。


画面中央のちょっと上 見えますか? 富士山の頭 わずかに稜線が見えたものの、5分で姿を消してしまった




2-9.黄昏富士のシルエットへ続く


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