8.富士山の頭
もう一度湖際まで降りて、更に三匹捕まえて、バケツの中の小さな魚は全部で十匹になった。
何をするでもない午後に、今日もお昼寝。
コットの上を選んだのに、そこはすぐに子供たちに取られて、結局テントの前室に敷いた銀マットの上に移動する羽目になった。
しばらくうとうとしていたら、パパが何時までも寝てると食べるものがなくなるぞと言った。
そう、昨日も今日も食事の時間が曖昧になっていた。
つまり昼間っから夜までずるずると飲んで食べ続けているのだ。
今日も昼から炭をおこして、そのまま夜まで何となくみんなで食べ続けてしまった。