夕ご飯は7時から。
小枝子パパさんが
四万グランドホテルの方でバイキングで食べられるよう手配してくださっていた。
ということは、たむらからグランドホテルまで移動しなくてはならない。
もちろん坂を下るだけだから大した距離ではない。
私たちは預かってもらっている靴を受け取りに行くためだけにたむらの帳場に顔を出したところ、丁重に車で送ってもらえることになった。
何度も言うようだが、坂を一本降りるだけだ。
・・・さすが
四万たむら。
四万グランドホテルの入口にいくつかベンチがあって、その上にだれが作ったのか可愛い雪だるまがいくつも置かれていた。
雪だるまで遊びたがる子供たちの手を引くようにしてグランドホテルの中に入った。
四万たむらと四万グランドホテル。経営は同一である。四万たむらが高級旅館という存在であるならば、四万グランドホテルは高級な大型観光ホテルという位置づけになるだろうか。収容人数もたむらよりずっと多い。とにかく入口で靴を脱ぎスリッパに履き替えるたむらと違い、グランドホテルは土足のまま上がる場所だ。