四日目 2007年1月3日(水)
友人一家が帰ってしまうと、広い冬の古民家はシンと静まり返ってしまって寂しいことこのうえない。
昨夜の夕食も静かに食べたし今朝の朝食も静かに食べた。
朝には曇りがちだった空模様も昼が近づくにつれて段々と明るくなってきたので、今日はまつだいファミリースキー場に行くことにした。
このスキー場は貸民家みらい2号館から車で10分ほどの距離にあるこぢんまりとしたスキー場。
去年も一昨年も遊びに行った。
去年初めてカナをスキースクールに入れたのもここだ。
キッズのスクールも半日2,000円と格安。
初日に体調を崩した私ものんびり二日ほど過ごしてほぼいつもの状態に戻っていて、それほどハードに動き回らなければ大丈夫そうな感じだった。
ところが、カナがぶつぶつ言い出した。
どうしてもスクールに入りたくないと。
去年まつだいファミリースキー場でスクールに入ってようやく一人で緩斜面を滑れるようになって、その後赤倉スキー場でもう一度スクールに入って、今は形はともかく中級者ゲレンデなら苦もなく降りてこられるようになった。
だからスクールで拘束されたくない。自由に滑りたいということらしい。
でもカナは性分が恐がりなので、とにかく怖くない滑りしかできない。
すると必然的にボーゲンでひたすらスピードを殺した直滑降で降りてくることになる。これではいつまで経っても進歩しない。
レナは去年のまつだいファミリースキー場ではまだスクールに入れなかった。幼稚園生では他のスクール生の足を引っ張るということで入れてもらえなかったのだ。
赤倉はプライベートスクールだったのでここでようやく正式に習うことができた。先生一人がカナとレナの二人をつきっきりで指導してくれて、あっと言う間にすいすい滑れるようになった。。
カナよりスクール経験は浅いが、センスがあるのと努力家であることと、さらに先生の教えをその後もきちっと守って滑っていることから、親は今ではレナの方がスキーが上手いと知っている。
そのレナは一度はスクールに入ってもいいと言った。
でもカナが強硬に「入らない」と首を横に振っているのを見て、「やっぱりレナも入らない」と言い出した。
レナはとにかく何でも姉と同じでないと気が済まない。
頑固なカナが無限ループに陥ってぐずぐず言い出すとキリがない。
パパは仕方なくスクールに入らなくてもいいからと子どもたちを連れ出した。