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◇◆がんばれ新潟◆◇
雪国のお正月2007

4.大晦日の午後










 「そういえば前によしかさんのホームページを見てみらいに泊まってくれた人がいるって話をしたでしょう」と若井さん。
 そうそう。あのとき偶然にも私たちが2号館に泊まっている同じ日に5号館に泊まっていらした人がいたと聞いた。
 「その方がね、偶然今回も泊まりに来てらっしゃるんですよ」
 へぇー、不思議な縁というものはあるんだ。
 いったいどんな方たちなんだろう。
 それから若井さんは外に出て、除雪したばかりの雪の上に何やら蛍光ピンクのリボンを結んだ長い棒を突き刺した。
 「それは何ですか?」
 「除雪車が通るときに飛ばす雪で玄関までの道が埋もれないようにする印ですよ。これを立てておけば除雪車の方で判るのでね」
 なるほど・・・と思ったが、結果的には去年と違い、ついに私たちが帰る日まで除雪が必要な天気にはならなかった。

若井さんは除雪車から見えるようにピンク色のリボンの着いた棒を立てた



 松代地区では何故か大晦日の正午から既にお正月になる。
 だから仕事は休みで店も軒並みシャッターを降ろす。駅ビルや蕎麦屋すら開いていない。最初は大晦日に店じまいしている蕎麦屋があるとは何事だと吃驚したくらいだ。
 若井さんも今日の仕事は午前中で終わりと帰っていった。

 炭をおこしてお昼ご飯がわりにお餅を焼いていると、まもなく到着するはずのyuko_nekoさんから電話が入った。
 十日町のスーパーにいるらしい。
 用件はがっちゃんが村上牛のいい肉を見つけたからすき焼き用に買っていきたいという提案だった。
 パパが電話に出て、「村上牛なら5千円のカルビ焼き用が半額になっていたからもう買ったよ」と話している。
 お正月休みに入る前の叩き売りらしい。
 十日町ならあと少しで到着するだろう。
 お餅を食べ終わったら無性に眠くなってきた。
 「・・・眠い」
 「寝たら?」とパパ。
 じゃあ遠慮なく・・・と、炬燵で横になったと思ったら、家の外に車の停まる気配がした。
 結局横になったのはほんの30秒。
 ちょうどyuko_nekoさん一家が到着したようだ。



yuko_nekoさん一家に使ってもらった2階の部屋と窓からの眺め

2階の廊下と廊下の窓からの眺め

■左 「パパ、言われたとおりに雪の中に缶ビールを埋めたよ」  ■右 友の到着を待つ間、お餅を焼いて食べていた




1-5何もかもへ続く


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