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がんばれ新潟■雪国のお正月*2006■

8.カナとレナ、それぞれのスキー



 カナの入った初級者クラスは、最初にまったく初めての子供と、ハの字で滑ることのできる子供に分けさせられた。
 当然カナは前者だ。
 カナと一緒に初めてクラスに入った子供は全部で4人。カナ以外は全て男の子。年齢はみんなほとんど同じ。
 先生はスクールの校長先生で、黒っぽいハンチング帽を被った年輩の男性だった。
 最初は板を片方外し、一本だけで平地を滑る。体を後ろへ反らさないように前のめりになるよう教えられる。
 それから二本にして、歩き方など習う。
 カナは神妙な表情で先生の言うことを聞いている。
 パパは自分で教えたがるけど、やっぱり最初はプロに教えてもらった方がいいよ。だって、特にカナはこういうとき、親が教えると甘えが出るのか泣いたり言われたことをやらなかったりするじゃない。先生が相手だと、真剣に何でも言うことを聞いている。基本をきっちり教えてもらえば、自分に自信だって出るだろう。
 レナの方はすぐに降りてきた。
 カナがパパと滑るときと違って、何しろ早いのだ。
 降りてくるときもこれでもかと嬉しそうな顔で滑り降りてくるが、反対にパパの方はぐったり肩が落ちている。
 はしゃぎまくるレナを押さえるのに必死なんだろう。
 そういえば夏に沖縄に行ったときも、レナはあっと言う間にシュノーケルをマスターしたっけ。

 がっちゃんとちび姫ちゃんは、もうがんがん上級者コースを滑っているらしい。
 一緒に滑り始めたはずのyuko_nekoさんはすぐに根を上げて下で休んでいた。
 私はと言えば、一人だけ何も道具がない。
 レンタルするほど本気でやる気も今は無いし、仕方なく下でカメラを構えて、カナのレッスン風景や時々滑り降りてくるレナとパパを撮影するくらい。手持ちぶさただ。


初心者コースのスクールがスタートした。ピンクのウェアがカナ レナはパパと一緒にリフトへ
先生の言うとおり、板を片方外して重心を取る レナは林間コースだけでなく中級者コースも滑ったらしい
カナは真剣な顔 食堂にはお正月なので無料甘酒サービス(でももう空だったらしい)




3-9.ボーゲンはお星様へ続く


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