6.紺碧の空の下、やっぱりスキーに行こうよ
食べ終わった子供たちはまたスキーウェアに着替えて戸外へ出ていった。
今度はレナも一緒だ。
玄関横の積もった雪でおままごとをしたり、プラスチックのソリで道を滑り降りたり。
スキーに行こうかと誘ったけれども、ここで雪遊びをしている方がいいと言うのだから仕方がない。
後で温泉にでも行こうかと大人は呑気なものだ。
ところが、しばらくしてカメラをもって外の様子を見に行くと、一番年長のちび姫ちゃんがべそをかいていた。
太陽の力というのは誠に偉大で、積もった雪もこの2時間ばかりでずいぶん溶けた。そのためさっきまではかっこうのソリコースであった田舎道が、今は半分雪の溶けたぬかるみに変わりつつあって、ちび姫ちゃんはちょうどその溶けた水たまりに突っ込んでしまったようなのだ。
他にも、本来なら独り占めできるはずのパパのがっちゃんが、カナやレナの面倒を見てくれていたのが気になったのかもしれない。
とにかくちび姫ちゃんは、もうここで雪遊びをするのはやめて、スキーに行きたいと言い出したのだ。