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がんばれ新潟■雪国のお正月*2006■

9.幻のどぶろく



 夕方遅く、雪下ろしを終えて一度家に戻っていた若井さんがもう一度訪ねてきた。
 今日の手土産はどぶろくとマーマレードだった。
 どぶろくはワカイ測量が日本で第一号のどぶろく特区酒造免許を取得した製品。一部、松代駅前の三笠屋酒店などにも卸していると言うが、ほとんどは予約販売で売り切れてしまう。今まで三度貸し民家に泊まっていながら、実物を目にしたのはこれが初めてだった。
 マーマレードは何故か松代ではなく東京の世田谷産の原材料を使っている。こちらも松代駅の土産物屋でも手に入るが、みらいの特産品だ。マーマレードは前回も頂いて味を知っている。皮の苦みが大好物の私には堪えられない美味しさだ。
 ちょうど年末年始はみらい全館に予約が入っているという。
 しかもみんなリピーター。
 私たちは子供を遊ばせようとあえて町から離れた館を予約しているが、町中の3号館はそれはそれでスキーヤーには場所が便利と好評なのだそうだ。


貸民家の家主、若井さんが訪ねてきた 日本で第一号のどぶろく特区酒造免許を取得した、みらいのどぶろく
ビールサーバーで注ぐにはコツがいるのね どぶろくの上澄み、拡大


 yuko_nekoさんたちの湯たんぽを置いて若井さんが帰られた後、残ったメンバーはひたすら飲んで食べた。
 どぶろくは強烈だった。
 甘酒を甘くなくして酸味を加え濃縮したような味だった。
 若井さんが仰るには酵母が生きているので、日に日に味が変わっていくのだそうだ。
 お米のつぶつぶが表面に浮いている。
 濁り具合は濃いカルピスみたいな感じだ。
 この後でyuko_nekoさんたちが持参してくれた韓国のマッコリを飲んでみたが、味の傾向は同じながらマッコリの方がマイルドで酸味も少なく飲みやすかった。


どぶろくと苺のスパークリングワイン・・・あっ、もうどぶろくがこんなに減っている!?




2-10.大晦日の夜は大騒ぎへ続く


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