3.棚田のある風景
一号館を出てしばらく走り携帯の電波が通じるようになると、着信有りの表示が出た。
留守電サービスに伝言が残っているようなので聞いてみると、案の定、レナの緊急連絡網で、とりあえず明日の合宿保育は中止とのこと。最終決定は今日の夕方に出るので、もう一度連絡網が回るという内容だった。
ルートはまたも昨日の行きに通った東側の県道219号線。
西側ルートの方が近く道も良いのだが、東側には見所の棚田があるのでまずはこれを見学していこう。
一つ目の棚田は
芝峠温泉の手前、向かって右手。
ちょうど麦わら帽子に虫取り網を持った子供が飛び出してきそうな小径を数メートル入ったところから見下ろすようになっている。
山の斜面に段々になった不定形の水田が並んでいるのが見える。
平地の田んぼと違って、機械で作業するのも難しいような立地だ。
先日、実際に栃木の
佐野で田植えを体験してきて、ほんの少しでもその苦労が判るような気がする。