8.満開のひまわりを探して
ますます空は晴れてきた。
ぽかりぽかりと白い雲が浮かんでいる。
窓から見る景色は明るい緑の稲田と濃い緑の山や森。
この辺りは棚田と言って、不便な山の斜面に不定形の小さな水田を段々に作って米作りをしている。
とても機械が入れないような小さな田んぼがいくつも見える。
次には津南町の津南ひまわり広場へ行ってみようと思っている。
津南町の沖ノ原台地には約30万本のひまわりが植えられていて、7月下旬から8月中旬まで一面に黄金色に開くひまわり畑が見られる。
津南町のパンフレット表紙には、合成じゃないのー?と思うくらい豪勢なひまわり畑が写っていた。
沖ノ原台地は以前立ち寄った
竜ヶ窪温泉竜神の湯の近くだ。
ナビでは詳しい場所は判らなかったが、たぶん近くまで行けば看板が出ているだろうと車を走らせてみた。
津南町の中心部を抜けると、あちらこちらにお祭りの幟や準備中の出店。
今日は7月第4土、日に開催される津南まつりの日なのだ。
泊まり先の松代でもまつだい観音まつりが開催されているはずだから、ちょうど今の時期、いろいろな場所で夏祭りが開かれるのだ。
町中から曲がり角という曲がり角に「ひまわり広場はこちら」の看板が出ていた。
大丈夫。迷わず行かれそう。
案内板がなかったらとても辿り着けないような細かい道をくねくねと進むと、やがて大きな駐車場が見えてきた。
入場料とか観覧料とか駐車場使用料とかではなく、来年もまた咲かせられるようにひまわり畑整備の協力金として、駐車場で100円を徴収される。
まあ、100円というのは良心的だ。
ところが・・・
あれ?