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◆がんばれ新潟 雪国に春は来たか◆4-3


3.みらい2号館見学

 若井さんが先導してくれて、その後をついていくことにした。
 2号館は松代町の池尻という場所にある。蛍というからには川沿いなのだろうと思っていたが、実際は川沿いというより渓谷の上のような場所だった。1号館ほどではないが、かなり見晴らしがよい。
 5号館が狭かったので2号館の規模が気になっていたが、こちらは1号館のように部屋数が多かった。囲炉裏の間は1号館、5号館に比べると閉塞感があるが、二階にも寝室になりそうな部屋がいくつかあるし、神棚とお札が高いところに並んでいるところなどドキッとしてしまう。
 パパ、気に入ったみたい。
 玄関のところで早速、年末年始の予約を入れてしまった。
 うう、気が早い。
 そうすると、今年の年末から来年の年始はこの古民家で過ごすのか。
 またきっと寒いだろうから、防寒対策を考えておかなくちゃ。
 半端でない寒がりの私が懲りずにまた来ようと思うのは、松代の貸民家は子供たちが喜ぶからかもしれない。東京では体験できないことがここには沢山あるのだ。
 いやいや一番喜んでいるのはパパか。
 彼は囲炉裏端で飲んでいるときが一番嬉しそうだ。
 私も彼も東京生まれの東京育ちで、いわゆる田舎を持っていない。三代ぐらい遡るとお互い何故か新潟県人の血が混じっているのだが。
 ここを田舎にしたいんですよね、と言うパパに、若井さんはそれは嬉しいですと言ってくれた。


貸民家みらい2号館の外観 2号館からの景色。1号館には劣るがなかなか良い。




4-4.古いナビはトンネルを知らずへ続く


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