1.ぽこパパの美味しい朝御飯
三日目 2005年3月21日(月)
朝、子供たちの声が聞こえたので、また今朝もカナは早起きなのかなと思った。
ちらりと見てもカナが寝ていたはずの窓際の布団には人のいる気配がなかったから。
でも着替えて囲炉裏の間に出てみると、コタツを囲んで朝御飯を食べているのはタク君とマコちゃんの兄妹だった。
あれえ?
レナは布団にいたけどカナはいなかったよ。
「そんなわけないだろ」とパパ。
もう一度見に行ったら・・・なんと無人だと思われたこんもりと丸まった布団の奥に、さらに繭のように毛布の固まりがあって、そのまた奥に丸くなってカナが寝ていた。
マコちゃんを呼んで見せたら、マコちゃんも大笑いしていた。
だってカナ、どう見てもいないのに、実はいるんだもの。
寒かったのかな? さなぎみたいに器用な寝方。
ちなみに自分は湯たんぽのおかげで昨夜はぬくぬくだった。