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◆がんばれ新潟 雪国のお正月◆5-4
4.除雪機登場
雪の積もった里は、晴れると青と白の強いコントラストで目を射た。
雪の降り続く幽玄の景色も良かったけど、真冬の太陽を反射した銀世界は絵の中のように美しかった。
今朝も子供たちはスキーウェアに着替えて雪遊び。
「別に何が無くても雪があるだけで遊び道具になるんだよな」とパパ。
本当は今日、スキーに行ったら最高だね。
でもま、子供たちにとってはスキー場も、貸民家の庭も変わらないか。
子供たちのそり遊びに付き合わされていたら、車道の方からパパが誰かと話しながら歩いてきた。
家主の若井さんだった。
背丈ほどもある耕耘機のような機械を押している。
それは赤い手押し式の除雪機だった。
「二号館のお客様が今日チェックアウトだったので、あちらを先に回ってきたら遅くなってしまいました」と若井さん。
遅くだなんて、雪が積もると全部雪かきして回っているんですか。
貸民家業って、家を貸すだけじゃなくて、借りている人たちが困っていないか必要としていることはないか、常に気を配っているんですね。
除雪機はがががと動いて車道から玄関までの道を広げ始めた。
煙突のように伸びた金属のホースから、面白いように雪が出て脇に積み上げられていく。
ハッとみんなでがっちゃんを振り返った。
がっちゃんがっくり。
朝早くからがっちゃんがブルドーザーのように働いて作った細い道が、あっという間に数人並んで歩けるほどの広さになった。
機械のパワーはすごい。
でもがっちゃんは「いい運動になったから」と。
除雪機はみるみる道を広げ、雪を積み上げた
雪国の人にとっては、雪かきは日常茶飯事で、こういう小型除雪機も普通に家庭に置いてあったりするのかな。