12.長寿の湯
長寿の湯も混雑していた。
ちょうど日帰りの人がどっと来る時間帯なのかもしれない。長野側ではいまいちぴんと来なかったが、やっぱり世間は三連休なのだ。
入り口の前で靴を脱ぎ、中で男女は左右に分かれるようになっている。
脱衣棚もセンター系日帰り温泉のように沢山あって、子供連れの姿も多い。
浴室は木造で広く、中央に比較的大きな浴槽がある。
左側に洗い場が、右側に小さめの浴槽がいくつか。中に移動してみると脱衣所の隣にも別の浴槽があり、さらに外には半露天風呂も二つほど作られているのが判った。
それぞれの浴槽には名前が付けられている。
中央の大きな浴槽は苦湯、後方は姥湯(源泉100パーセント)、苦湯の右の打たせ湯付きの浴槽が滝湯、その隣の無色透明な湯の浴槽が真湯、さらに外へ出て手前が姥苦湯、奥がささ湯となっている。
このときはまだどれがどれやらまったく判らず、何から入って良いものか悩んだ。後からこれらの源泉は全て共通で採取位置と加工方法が違うだけという話を教えてもらったが、そのことはまた後で詳しく書こうと思う。
とにかく何だか判らないまでも、少し空いていそうに思えたので最初は半露天風呂の方に向かった。