◆◇九州温泉巡り旅行記◇◆
阿蘇-長湯温泉-黒川温泉
一方、温度の面で対照的なのが冷鉱泉
めっちゃ冷たい。無理して入るなと立札まである。うん、夏でも心臓に来そうな冷たさだ。
しかし一昨日の赤川温泉を髣髴とさせる青白い白濁と、隣の硫黄泉以上に真っ黄色の湯口を見ていると、これはめちゃくちゃいい温泉なんだろうなぁ~とつくづく思う。
でも冷たいので手だけ。冷たい温泉が苦手な私は流石にこれは入れないと思った。赤川温泉は頑張って入ったけど、こちらはちょっと無理。
そして冷たいのに火薬のにおいはとても強い。
湯船からあふれたお湯が吸い込まれていく辺りも湯口同様真っ黄色に染まっていた。
最後が含鉄酸性緑礬泉。
これが何だか面白かった。
場所は山を真正面にした屋根つきの大きな樽風呂。
体温ぐらいのぬるめの温度。
一番湯の花が多い。もう、うようよレベル。湯の花がうようよ。
湯口に升が置いてあって飲んでみる。ひんやりしてとっても酸っぱい。でもフルーティーな酸っぱさでマイルドでもある。
含鉄とあるが、金属っぽさは味・におい・色ともに特に無かった。
でもね、入っていてわくわくするお湯。なんだろうな、妙に心惹かれる。
ひととおり入った後は、硫黄泉であったまっては緑礬泉で冷やしての繰り返しがくせになる。
気がついたらさっきまでそびえていたはずの九重連山は完全に雲の中に隠れていた。
もう何も見えない。
雲が厚くて、そこに山があったことすら嘘のようだった。