星生温泉 九重星生ホテル 山恵の湯

九重連山を臨む開放感ある露天風呂と多彩な泉質が楽しめる

  • 所在地 〒879-4911 大分県玖珠郡九重町田野230番地 TEL 0973-79-3111    
  • 公式サイトURL http://www.hosshouhotel.co.jp/     
  • 泉質  酸性・含鉄-硫酸塩・塩化物泉(酸性緑礬泉)、単純温泉、単純硫黄冷鉱泉    
  • 日帰り温泉受付時間
     平日(除く火・金) 10:00~21:00(最終受付20:00まで)
     火・金・メンテナンス日 13:30~21:00(最終受付20:00まで)
     休前日・お盆・大晦日 10:00~19:00(最終受付18:00まで)
  • 日帰り入浴料 大人(中学生以上) 800円、小人(5歳~小学生)500円、
     家族風呂 1,000円
  • 設備等 男女別浴室、男女別露天風呂など
[2014年8月のデータ ただし日帰り料金・営業時間は2015年7月のデータ]

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  • 温度★★★★★ 泉質★★★★☆ かなりぬるい浴槽もある
  • 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ ベビーベッドは無いが代わりに使える大きなベンチあり

星生温泉 九重星生ホテル 山恵の湯 体験レポート

星生温泉 九重星生ホテルの外観 山恵の湯の入口
星生温泉 九重星生ホテル外観  山恵の湯の入口

 阿蘇と湯布院を結ぶ絶景やまなみハイウェイ、晴れ渡っていたらきっと素晴らしい景観が楽しめるのだろうなぁと思いつつもほとんどその恩恵にあずかれないまま星生温泉までやってきてしまった。

 幸い雲が切れてまた青空がのぞいている。どうか今のうちに・・。

 星生温泉 九重星生ホテルはやまなみハイウェイ沿いにあって場所はすぐに判ったが、外観はウェブサイトを見て想像していたよりは少し古そうに見えた。
 九重に星が生まれるなんて乙女な名称が勝手にイメージを膨らませていたのかもしれない。

星生温泉 九重星生ホテル山恵の湯露天風呂

 ホテルの温泉ではあるが、敷地内に車を進めると山恵の湯は宿泊者用の浴室という感じではなく、気軽に日帰り利用できるように独立棟になっていた。
 営業時間前だったが、山恵の湯の入り口が開いていたので伺ってみると、カウンターに出てきた管理人さんが一般の人が入る前にも関わらず、特別に受付を済ませてくれた。ありがたい。

 ホテルの本館建物同様、温泉棟を入ってすぐのところにある休憩室も少し昭和の臭いを感じたが、浴室は綺麗だった。そして広い。

 受付からは階段を下りて浴室に進むようになっているが、家族風呂を除いてお風呂は二ヶ所。
 庭園露天風呂は十分な大きさがあるが、まあ普通の岩風呂。見晴らしも良くない。
 そちらではなく大浴場と複数の露天風呂がある方の展望風呂がメイン。本当にこちらは凄い。
 四種類の個性的な源泉が引かれていて、しかも景色は絶景の一級品。取り立てて欠点のない万人向けの温泉だ。
 後から知ったが浴室は男女入れ替え制で、この日は女湯が広くて景色の良い側だった。

 最初に内湯に入って、ここはいかにもホテルの大浴場といった雰囲気だけれども、窓が広く取られた石とタイルの湯船がかなり大きいのに隅からはざぶざぶとふんだんにお湯が掛け流されていくのが心地よい。

山恵の湯の内湯 山恵の湯の露天風呂
山恵の湯の内湯(単純泉)  山恵の湯の露天風呂(中央の硫黄泉)

 そして露天風呂に出てみてまた驚く。
 開放感に溢れたスペースに露天風呂が点在していて正面にどぉんと九重連山がそびえる。

 ・・・と言いたいが、やっぱりちょっと天気が悪い。少し青空ものぞいているが、山の上の方は半分ぐらい雲が掛かっている。
 とにかく沢山お風呂があるのと、源泉がいろいろあるのとで、わくわくしながら片っ端から入ってみた。

山恵の湯の露天風呂の桧風呂 山恵の湯の打たせ湯

 まずは単純温泉の浴槽。
 一番いっぱい浴槽がある。内湯のお湯もこれ。露天風呂でも複数使われている。
 入っていて快適に感じるちょうど良い温度。
 単純温泉とは言うものの、色は少し緑がかった薄めの白濁で、白い湯の花が沢山ある。温泉らしい温泉ともいえる。
 においは山の温泉にありがちな火薬臭。

 次に硫黄泉。
 露天風呂中央の大きい岩風呂に入っているのがこれ。
 わりかし熱い。入るのに難儀するほどではないが、長くは入っていられない。
 湯口の真っ黄色ぶりが凄い。
 強い硫化水素のにおい。単純温泉のお湯より強くて直接的。
 湯の花はごく細かい粉みたいなものが沢山舞っている。色は青っぽい白濁でかなり綺麗。絵になる温泉だ。

山恵の湯の冷鉱泉 山恵の湯の硫黄泉の湯口
左 冷たい冷鉱泉  右 硫黄泉の湯口

 一方、温度の面で対照的なのが冷鉱泉
 めっちゃ冷たい。無理して入るなと立札まである。うん、夏でも心臓に来そうな冷たさだ。
 しかし一昨日の赤川温泉を髣髴とさせる青白い白濁と、隣の硫黄泉以上に真っ黄色の湯口を見ていると、これはめちゃくちゃいい温泉なんだろうなぁ~とつくづく思う。
 でも冷たいので手だけ。冷たい温泉が苦手な私は流石にこれは入れないと思った。赤川温泉は頑張って入ったけど、こちらはちょっと無理。
 そして冷たいのに火薬のにおいはとても強い。
 湯船からあふれたお湯が吸い込まれていく辺りも湯口同様真っ黄色に染まっていた。

 最後が含鉄酸性緑礬泉。
 これが何だか面白かった。
 場所は山を真正面にした屋根つきの大きな樽風呂。
 体温ぐらいのぬるめの温度。
 一番湯の花が多い。もう、うようよレベル。湯の花がうようよ。
 湯口に升が置いてあって飲んでみる。ひんやりしてとっても酸っぱい。でもフルーティーな酸っぱさでマイルドでもある。
 含鉄とあるが、金属っぽさは味・におい・色ともに特に無かった。
 でもね、入っていてわくわくするお湯。なんだろうな、妙に心惹かれる。

山恵の湯の含鉄酸性緑礬泉の樽風呂 山恵の湯の展望風呂とは別の露天風呂
左 含鉄酸性緑礬泉の樽風呂  右 展望風呂とは別の場所にある露天風呂

 ひととおり入った後は、硫黄泉であったまっては緑礬泉で冷やしての繰り返しがくせになる。
 気がついたらさっきまでそびえていたはずの九重連山は完全に雲の中に隠れていた。
 もう何も見えない。
 雲が厚くて、そこに山があったことすら嘘のようだった。

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