看板も可愛らしい。
ラムネ温泉館のロゴの周りにはしゅわしゅわとした泡が浮いている。
てるてる坊主があわあわの温泉に入っているような、南伸坊氏がデザインしたと言うキャラクターのシンプルなイラストも可愛い。
こうしてみるとえらく外観にこだわった日帰り温泉施設だ。
しかしこだわっているのは外観だけでは無かった。
土産物なども置いている受付の建物で入浴料を支払うと、ここは初めてですか?と問われ、初めてだと答えるとパウチされた説明書を渡された。
表面に「大浴場のご案内」。
裏面に「ラムネ温泉の温泉自慢」。
大浴場のご案内にはトイレやロッカーの案内のほか、温泉自体に洗浄・殺菌・美肌効果があるためシャンプー・石鹸を設置していないことなどが普通に書かれていたが、裏面の温泉自慢には、露天風呂と家族風呂は高濃度天然炭酸泉で、長湯温泉内でも顕著な泡付きが楽しめる炭酸泉はここだけと書かれている。
炭酸ガス含有量は1380ppm・・・と言われてもピンとこないが、入浴剤バブの13倍と書かれると凄そうな気がする。
ちなみに高濃度炭酸泉の露天風呂に隠れて地味な印象があるが、内湯のお湯もミネラル分が豊富な濁り湯と記載されている。
受付棟から庭園越しに見る浴室棟も独特だった。
平屋の建物を両側に従えて、中央だけ高いそこは、やはり他の建物同様白黒のストライプが印象的な漆喰壁で、屋根はまるで帽子のように見える。それを意識してか、二つ並ぶ窓も目のようだ。
やっぱり読めない文字で書かれた外国の絵本の世界のようだ。