◆◇九州温泉巡り旅行記◇◆
阿蘇-長湯温泉-黒川温泉
5.阿蘇山ロープウェイの駅とプロジェクションマッピング「阿蘇スーパーリング」
山頂はそれでも車の数は多かった。さっきの火山博物館ががらがらだったことと比べれば、それなりに混んでいる。
しかし、私たちがロープウェー乗り場の建物に近づくと、建物の入り口にあった電光掲示板が「濃霧全面規制中」に変わった。放送も入る。ロープウェーが休止したのだ。
どうせこの天気じゃロープウェー料金を払っても何も見えないだろうと思っていたので、特に間に合わなかった感は無いが、それほどまでに霧が深いのかと改めて思う。
円形の建物の二階にロープウェーとプロジェクションマッピングのチケット売り場がある。設備や乗り場もやはり2階で、1階は主に土産物売り場だ。
ここでプロジェクションマッピングのチケットを買って待っていると、下りのロープウェーで降りてきた人たちがぞろぞろと改札から出てきた。登りは休止したが、既に登った人のために下りは動いているのだ。
なお、もし上に上がれたら展望台及び遊歩道から第一から第五までの火口を見下ろすことができる。さらに砂千里ヶ浜の脇を通る登山道を歩くと火口の反対側にあたる火口東展望所まで行かれるようだ。
火口東展望所の近くにはもう一つのロープウェー施設があるのだが、この仙酔峡ロープウェイは2010年5月より経済的な事情によりずっと休業している。
ロープウェイ乗り場とプロジェクションマッピングは2階にある
ロープウェイ乗り場の横にあった阿蘇山上神社御守授與所。1階の土産物屋では火山灰ソフトクリームも販売中。
阿蘇山のプロジェクションマッピング施設は阿蘇スーパーリングという名称だ。
今日みたいに観光で阿蘇山に来たはいいが何も見えないような日にはちょうど良い。
日本最大常設型屋内プロジェクションマッピング施設とあるが、そもそもプロジェクションマッピングというのは屋外の施設、それも常設で無い別目的の建物を利用するから面白いのではないかとちょっと意地悪なことを考えてしまう。
次の回が始まるまで待っていてと言われて、最初は誰もいない入り口で待っていたが、ロープウェーで山頂から降りてきた人たちが次々並び、始まる頃にはいっぱいになっていた。
時間になりゲートが開くとみんなはぞろぞろと中に入った。
スーパーリングの中は円形で、部屋のほとんどを立体白地図みたいな真っ白な阿蘇山のジオラマが占めていて、その周囲にぐるりと観客が立って中央を見下ろすようになっている。
始まってからは撮影禁止だ。
時間や季節を変えての阿蘇山の様子や、火山の中に入ってのマグマの様子などが模型の表面に映し出される。
阿蘇山を立体的に俯瞰と火山の中を疑似体験ということはとても面白かったけど、どうもせっかくのプロジェクションマッピングが活かされていないような気もする。
ちょっとコレジャナイ感が拭い去れなかった。つまりスクリーンを模型にする必要があったのかな的な。
阿蘇山ロープウェイの駅の隣に建つ阿蘇山本堂 西巖殿寺奥ノ院