◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記
京都で最も有名な祭りと言えば祇園祭。
この祇園祭は八坂神社の祭礼で、八坂神社自体が明治時代になってからの呼称でそれ以前は祇園社と呼ばれ、今でも地元では祇園さんと呼ばれて親しまれている。
主祭神は素戔嗚尊(スサノオノミコト)とその素戔嗚尊に八岐大蛇から助けられて妻となった櫛稲田姫命(クシナダヒメ)、さらに素戔嗚尊の子、八王子こと八柱御子神の三柱で全て素戔嗚尊がらみの神々だ。
天照大神(アマテラスオオミカミ)の弟である素戔嗚尊は仏教の牛頭天王と同一視され、牛頭天王は祇園精舎の守護神ともされる。
平家物語の冒頭の一節で知られる祇園精舎はインドにあった寺院の名で、仏教を開いたお釈迦様が説法を行ったと言われているところだ。
八坂神社の縁起によると創建は656年とされている。大化の改新より11年後、まだ京都に置かれた平安時代はおろか奈良時代より前の飛鳥時代のことだ。
上 八坂神社の境内には小さなお社がいくつもある。 下 舞殿の提灯
八坂神社はライトアップしていないと思っていたので、楼門を潜ったら思いのほか明るかったことに驚いた。
境内はお祭りの屋台でいっぱいだった。
参道の両側にずらりと焼きそば、から揚げ、リンゴ飴、たい焼き・・・
雨なのでそれほど賑わっているとは言えず、また1/3ほどは天候の為か時間的なものか店じまいして屋根と台を残してブルーシートを掛けてあったりしたが、とにかく八坂神社境内はお祭り仕様だった。
その中をどんどん進んでいくとまた石段があって、左手に白ウサギを従えた大国主命(オオクニヌシノミコト)の可愛らしい石像があったりして、さらに進むと正面に提灯を沢山ぶら下げた正方形の舞殿が見えてくる。
この時左手に本殿があったはずなのだが、こちらは提灯で明るかった舞殿と異なり灯りがついていなかったのでよく判らなかった。