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◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記

30.産寧坂、二寧坂、ねねの道











 清水寺からの帰路は行きに通った清水坂を真っ直ぐ降りるルートではなく七味屋の角を曲がり右手の石段を降りる産寧坂、二寧坂を経由する方を選ぶ。
 こちらの方が古い参道にあたる。
 時刻は9時20分を回っていて、あんなにいた参拝客も随分と減り、また清水寺に背を向けて帰る人ばかりなので人の流れは一方向だ。





 石段は少し暗く、人通りも少ない。
 道の両側の店も仕舞い支度をしているか、既に灯りを消している。
 道が広い車道にぶつかると、そこは右手に高台寺を望む、ねねの道だった。

 高台寺は豊臣秀吉の正室 北政所が秀吉の冥福を祈るために建立した寺院だ。
 北政所は通称であり、高台院または"ねね"の名でも知られる。
 高台寺もまたずいぶんと以前からライトアップを行っていたが、まだ昼も夜も訪れたことは無く、今回も残念ながら機会が無かった。





 ねねの道は高台寺西側の道の愛称で、桜並木がありそこがライトアップされている。
 ねね=高台院という人は、夫秀吉に尽くした賢女として知られている。
 この人は子供に恵まれなかったが、もし秀吉の子を産んでいたら日本の歴史は変わっていたかもしれないなぁと思う。


ねねの路のライトアップ




2-31迷って石塀小路へ続く


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