◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記
バスの窓から見た平安神宮・・・本当は今頃見学中だったのに
夕ご飯も悩みの種だった。
真っ直ぐ四条大宮まで帰ってしまうと、チェーンの飲み屋ぐらいしか見当たらなかった気がする。
しかしせっかく乗れたバスを途中下車するのは絶対嫌だ。
かといって・・・今夜もコンビニのご飯というのは流石に避けたい。
四条大宮でバスが着いたのは、昨日仁和寺に行くのに最初に使ったバス停の辺りだった。
バスを降りてからきょろきょろと辺りを見回すと、近くの雑居ビルに京龍というラーメン屋の幟が見えた。
「今夜の食事はラーメンっていうのはどうかな?」
「いいよー、お腹すいた」とカナ。
店頭にメニューが出ているのを確認してそちらに歩き始めた。美味しいお店だといいな。
中をのぞくと狭い店の奥から出てきた若い店員が二階へ誘導してくれた。階段は本当に人一人が昇るのがやっとの幅。
二階も一階同様狭い店舗だったが、モノトーンのデザインは少し洒落た感じで雰囲気は悪くない。
ラーメンの種類には白龍と黒龍があり、白龍はこってり豚骨、黒龍は鶏がら醤油、どちらも650円の値が付いている。
醤油より塩か豚骨の好きな私は迷わず白龍。カナも白龍、レナはチャーハンを注文した。
時間が早いからか、店内には他にお客さんはいない。
注文してから気づいたが、ここの売りは恐竜の骨らしい。
「当店では、らーめん京龍にかけて恐竜の骨(龍骨)を入れています」という張り紙があった。
これをパッと見たときは、なんでらーめん京龍で恐竜の骨?と思ったが、何度か反芻してみると、ああ、京龍=きょうりゅう=恐竜かとようやく理解できた。鈍いや自分。
竜骨は小島竜骨という漢方で、竜骨について調べると大型哺乳動物の化石化した骨で、主要成分は炭酸カルシウムと出てくる。
おいおい、思わず恐竜が哺乳動物か?と突っ込みを入れたくなるが。
ガチャっと音がして、リフトに乗って一階からラーメンの盆が届いた。
店員のお兄さんが昇ってきて、テーブルに運んでくれる。
白濁したぴりっとするスープに細い麺とチャーシューが沈み、中央にネギがたっぷり乗っている。
麺が何となく粉っぽいところが面白い。粉っぽいところも含めて結構おいしい。
チャーハンは八角形の白い皿に、こんもりと丸く盛られていた。
思ったよりずっとお腹いっぱいになった。