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◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記

8.三十三間堂の思い出












 店の外に出ると日差しがまぶしかった。
 さてこれからどうしようかね。この後の予定だけが固まっていない。

 元来た道を歩いて三十三間堂まで来た。
 時間もまだたっぷりあるし、桜の名所というわけではないけれど、三十三間堂を見ていくのもいいかなと思って。
 三十三間堂の後こそ桜を見に行こう。
 時間にもよるが、ここからなら歩いても渉成園までなら遠くはなさそうだ。





 三十三間堂は最初のはっきりした計画には入っていなかったのだが、なぜ突然行きたくなったかと言うと、甘春堂に来るために乗ったバスが三十三間堂行きで、ホントに三十三間堂がバス停の目の前だったこともあるが、遠い昔の記憶・・・中学の修学旅行で奈良・京都を回った時に、京都で一番印象に残った場所が三十三間堂だったからだ。もう金閣寺よりも清水寺よりもインパクトがあった。

 時間が経つことによって雑多な記憶はふるい落とされ、実物と全然違うイメージが構築されていたらどうしようという不安はあったが、とにかくせっかく近くまで来たから寄ってみようと子供たちに提案してみた。

 バス停前から見えた大きな看板やベージュの塀は昨日巡った寺社と比べるとあまり高級感が感じられなかったし、目の前の入り口も裏から入った北野天満宮同様、車両にとっては一方通行の出口になっているようで、徒歩の場合ここから入っていいのか迷ってしまう作りだった。






2-9静寂の三十三間堂へ続く


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