◆◇桜の古都巡り◇◆
京都観光旅行記
再び方丈の外に出ると、回遊庭園、納骨堂、パゴダの方向を示した看板があった。
子供たちとパゴダって何だろうと顔を見合わせる。
行ってみればわかるだろうととりあえず矢印の方角に歩いてみた。
パゴダって文字を見たときになんとなくストゥーパが頭に浮かんだが、そのイメージは間違っていなかったようだ。たぶんどこかで読んだことがあったのだろう、パゴダとは主にミャンマー様式のストゥーパを差す言葉だった。
龍安寺のパゴダは五十八代住職が太平洋戦争下にビルマ(ミャンマー)で戦死した戦友を慰霊するために建てた白い供養塔だった。
パゴダの隣に建つ納骨堂の前には八重の桜がこれでもかと言わんばかりに渾身の力で花を咲かせていた。