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◆◇草津温泉と渋温泉◇◆
真夏の外湯巡り

14.地獄谷温泉後楽館に立ち寄り











 少し戻って後楽館の入口へ。
 日本秘湯を守る宿の提灯が下がっている。ドアはオープンになっているが狭い帳場には誰もいない。

 呼び鈴を鳴らすとお兄さんが出てきて、お風呂に入りたいと言うと入浴料を徴収して、お風呂は右と教えてくれた。
 靴をぬいで狭い廊下の急な階段を下りる。
 建物の外観と比較して浴室入り口あたりはまだ新しそうだ。
 手前が女湯で奥が男湯。並んだ暖簾を潜る前にじゃあ30分ぐらいでと打ち合わせる。





 入ってあれ?と思った。
 感じの良い板張りの浴室に木製の浴槽。でもイメージしていたのと違う。
 地獄谷温泉後楽館と言えば猿と入れる露天風呂だから、露天風呂があるのだと思っていた。

 でもお兄さんはお風呂は右って言っていたし、右に進んだらここしか無かったし。
 公式サイトのどっかに女性用露天風呂があるって書いてあったと思ったのに。
 もしかして露天風呂は宿泊者専用なんだろうか?

 帰ってから調べたら女性の露天風呂はいったん外に出ないと行かれないようだった。
 受付の時にお兄さん、言ってくれたら良かったのに。





 とにかくその時はそんなことは判らなかったので、この木造の湯小屋しかないのだと思ってそこに入った。
 全部木でできているが湯口だけは岩。
 相当熱いのかと思ってそろそろと手を入れたが、予想以上にぬるかった。
 湯口のすぐ横にパイプからつながった錆びかけた蛇口がついていて、そこからお湯よりよほど多い量の水が出ている。
 壁には「水を止めないでください」の貼紙があったが、少し蛇口をひねって水の量を減らした。いくらなんでも薄めすぎだ。

 甘いゆで卵のにおいがする。荒削りな感じじゃなくて既に馴染んでいる感じ。
 軽いきしつきとべたつき。
 無色透明だけど湯口の側に近づくと底に沢山湯の花が沈んでいることに気付いた。
 お湯が動くとゆらゆらと白い羽毛のような巨大な消しゴムかすのような湯の花が浮かんでくる。

 面白いのは窓の外。
 上の方にも窓はあるのだが、お風呂に入って目線の高さにもガラスがはめ込んであって、そこからさっきの勢いよく蒸気の上がる噴泉と、地獄谷野猿公苑に行くために橋を渡る観光客が見える。
 特に橋は本当に間近に見えるので、たぶん向こうからはマジックミラーになって浴室が見えないようになっているのだと思う。


大きな湯の花、窓を細く開ければ噴泉が、そして窓の外すぐ近くを観光客が通っていく



2-15地獄谷温泉の露天風呂と猿へ続く


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