またもや行くあてが無くなってしまい、途方に暮れた。
仕方ない、当初の予定通り
西の河原露天風呂に行くか。
何となく気乗りがしないのは、単純に西の河原露天風呂が万代鉱源泉だからだったりする。
前回の草津旅行でいろいろな源泉に入ってみたが、やっぱり万代鉱が一番ぴりぴり来た。
正直言って少し苦手だ。
それに今夜の宿だって万代鉱を引いているはず。
帰宅して背中の皮がむけて痛い思いをしたのは忘れられない。
西の河原露天風呂は広くてぬるめだし、ついついのんびり入っちゃいそうで、そうすると絶対後が怖い。
草津の強酸性泉は甘く見てはいけないのだ。
草津ガラス蔵でのガラス細工体験を諦めた時点で、車をどこに置くかという問題が新たに持ち上がった。
蔵の駐車場に入れて置くわけにはいかない。
個人的にはガラス細工をのんびり見ていきたいところだったが、もちろん子連れではそれは無理。
仕方なく、まずは車を西の河原公園駐車場に移動させることになった。
草津温泉街は、まあ昔からある大きな温泉街はどこも同じだが、道が狭くて入り組んでいて、駐車場があまり無い。
一応湯畑近くに一ヶ所、バスターミナル近くにもう一ヶ所、有料駐車場があるが、それほど大きいものではない。
後は少し離れたところで西の河原公園駐車場がある。
他と同じで有料だがここは空いている。
しかし、西の河原公園の近くにあるわけではなく、草津ホテルの横のしゃくなげ通りという急な坂を上らなくてはならない。
駐車場には朝から既に何台も車が入っていた。
車を降りてしゃくなげ通りを下る。
行きは下りだからいいんだけど、お風呂に入った後とかこの坂道を登るのは辛いのよね。
歩き始めてお腹が空いていることに気づいた。
パパや子どもたちも同じらしい。
思わず坂を下りきったところで西の河原公園のある右手の道に曲がらず、左の西の河原公園通りに向かってしまった。ちょうど先ほど寄った草津ガラス蔵のある方だ。
この通りを行くと二軒のまんじゅう屋があり、通行人は温泉まんじゅう試食攻撃に会うことになる。
いくらお腹が空いていてもまんじゅうは朝ご飯じゃないよなぁと思いながらスルー。
途中、細い道の奥に共同浴場の
凪の湯が見える。
極楽館を過ぎると道は二手に分かれた。
左右両方に「湯畑→」と書かれているので混乱するが、要はどちらへ行っても湯畑に着くということだ。
何も考えず右手の道を行った。ああっと
関の湯はもう一本の道だったか。いやいや今は共同浴場巡りをしているわけじゃないからどっちでもいいんだった。
通りがかりに見つけた薬屋で子供用の酔い止めを購入した。
これがあればレナも帰路は車酔いせずに済むだろう。