キッザニア X キッザニア 2周年記念キッザニア

*06*




このときカーディーラーは無人・・・
さっきまで何回行っても30分待ちだったのに勿体ない

こちらもまもなく無くなるかもしれないファッションデザイナー。定員割れして呼び込みしていた



裁判所の流れは、配役決め、練習、本番の順。
本番のみ中に入っての傍聴が可能。
後はこうして外から二重のガラス越しに撮影するしかない。

ちなみに傍聴の時は撮影禁止。
傍聴時に限らず、中に入っての撮影はいっさい禁止だ。

また、傍聴は途中からでもできるが、基本的に終了するまで退場はご遠慮下さいとなっている。

そーっと窓からのぞくと・・・カナは裁判官席に座っている。
ほー、今回は裁判官か(前回は被告だった)。

レナの姿は見えない。
検事席にも証人席にも見あたらない。
まさか被告かしら。



と思ったら、そーっとレナも左端から顔を出した。
ささっとまた引っ込む。
どうやらレナは弁護士役らしい。
弁護士は一人しかいないし、台詞も多い。

このときふと時計を見ると、7時半近かった。

・・・げーっ、もう閉園まで1時間半しか無いじゃない。
待ち時間無しで入れたのはせめてもの幸いなれど、裁判所自体が時間が長いから、あとせいぜいひとつぐらいしか体験できないじゃない。
それどころか、もし初心者だったらこれが最後のお仕事になりかねない時間だ。

あやや、今日は成果が少ないかも。



慌ててキッザニアの大通りを一周してみると・・・まだお菓子工場は募集していたが、消防署とはんこ屋は既に締め切られていた。

最近はお菓子工場よりも消防署の募集終了が早い傾向にある。

さて、裁判所の傍聴が可能になったのは7時33分だった。
一人裁判所に来ていない真ん中のお兄ちゃんを街時計に並ばせて戻ってきたごりるさんも一緒に入った。



カナの役は裁判官。
レナの役は弁護士。
大きいお兄ちゃんは検事。
末っ子くんは何故か大きいお兄ちゃんの隣に座っている。
だから検事は2人のはずなのに、大きいお兄ちゃんと末っ子くんともう一人の男の子とで3人並んでいた。
その代わりに証人が2人のところ1人だった。

カナたちに後で聞いた話によると、通常は配役をくじ引きで決めるのだが、今回末っ子くんはお兄ちゃんと一緒にやってもらうということで、特別に役のトレードが認められたそうだ。

二人は本来違う役を引き当てたのだが、他の子に取り替えてもらったという。
(カナは検事、レナは裁判長だったらしい。裁判長やってみれば良かったのに)



さて、今回の裁判だが・・・

被告は警察署パビリオンに並んでいて、カーエリアの車を見たいため、座席によじ登り、更に三つ又になった街灯にぶら下がった。

その結果、街灯は徐々に曲がってしまい、被告はそれを周りの人に自慢したり写真を撮ったりして、そのあげく怖くなったことから警察に出頭はしなかった。

さあ、この被告にふさわしい罰は5千キッゾ? それとも3百キッゾ?

今回は前回の信号無視事件と異なり、みんな無罪は無いだろうと思った。
しかし、5千キッゾが重すぎるかどうかは意見が分かれた。

これがその、被告がぶら下がって曲げてしまった街灯



5千キッゾの罰がふさわしいと発言したのは裁判長、そして何と意外にも被告本人だった。

罪の重さを決めるときは、先ほどの役とは離れて、全員同じ立場の裁判員となるが、だいたいは自分のやった役に流される。

流されれば被告は無罪を主張する・・・ことが多いが、今回は意外にも被告役の子は一番重い罰を選んだ。

「どうしてそう思いますか?」
スーパーバイザーの質問に、「悪いことしたなーっと思うから」と、被告になりきった上で罪を認める発言をしたので、何だか新鮮だった。

なお、台詞を読む段階でも流石に末っ子くんはできなかったので、全面的に大きいお兄ちゃんが一人二役やっていた。
そして罰を選んだり発言したりするのもお兄ちゃんにゆだねられた。

やっぱり4歳には難しすぎたか〜(笑)。
でも4歳だからと言って、無条件に体験を断られるわけじゃないんだね(今回は4年生のお兄ちゃんと一緒という条件があったからかもしれないが)。



結局みんなの話し合いで、車を見たいから街灯にぶらさがった気持ちは判るが、曲がった後で自慢したり写真を撮ったりした行動はいけないし、見たかったらよじ登るのではなく、大人の人に相談して、持ち上げてもらえば良かったのではないかという結論に達した。

というわけで、300キッゾの罰金に決定した。

これまた面白いのは、最初に300キッゾを主張したメンバーは全員意見を変えなかったのに、逆に5,000キッゾを主張した裁判長と被告は、一転して「無罪」を主張したこと。
キミタチ、極端だよ、極端(笑)。

それに、自慢したり写真を撮ったりしなかったら無罪だったという意見も多かったけど、公共物を破損させたんだから、罰金は無くとも修理代は実費で払ってもらうべきなんじゃないかなぁ。
だって誰も払わなかったら、税金から賄われるんだよ、みんなで収めた税金から(笑)。




これは帰りがけに別の場所でもう一度被っていたのでそこを撮らせてもらいました。
裁判所でもこんな感じでしたよ(笑)。
ところで真面目に、神妙に裁判が進行している中、ふと検事席に目をやると、きっちりとネイビーのスーツを着て、さっきまで普通にお兄ちゃんの隣に座っていた末っ子くんが、何を思ったのか、余所で体験したときにもらったエコなクラゲ帽子を、唐突に頭に被っていた。

無言のまま、いたってまじめな顔をして。

ななななな、なにそれ〜。ひゃ〜っ、おっかし〜い。

被告の方を向いて話をしていたスーパーバイザーも、何の気無しに振り返って、明らかに「ぎょっ」として、それから吹き出しそうになった。

お、可笑しい、私も噴き出しそう。

スーパーバイザーはそれでも仕事を続けた。決して吹き出さず、しかも末っ子くんを注意することなく。
(でも、気にはなっているもよう)
もうそれだけでも笑える〜。

その上、末っ子くんは、今度はそのクラゲ帽子を顔からすっぽりと被った。
ほら、例えが悪くて申し訳ないけどストッキングを被った銀行強盗みたいに。

やだもう〜、笑いが止まらなくなっちゃうじゃない。
裁判は傍聴人も真面目にやらなくちゃいけないのに〜。


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