キッザニア X キッザニア 2周年記念キッザニア

*04*



さて、キッザニア東京のATMは3台ある。
設置場所はそれぞれ、銀行のすぐ横、ボトリング工場横で階段の近く、2階のスポーツクラブ前の3箇所だ。

もちろん円のお金はおろせない。
キッザニア銀行のカードでキッゾがおろせるだけだ。

機械にカードを入れて、暗証番号は適当に4桁の数字を入れればOK。毎回違う数字を入れても大丈夫だ。

但し、ATMでできるのは、キッゾをおろすことだけ。
入金は銀行でのみ受け付けている。

しかし、カナが残金を確認したところで、私が近所のマジックスタジオ前を確認してくると・・・なんと、もうステージマジックの列に6人も並んでいるではないか。

ステージマジックの定員は10人。
カナとレナが二人で入るなら、あと2人来たらぎりぎりで、3人以上来ていたらオーバーだ。

前回も前々回も同じ様なところでしくじっているじゃない。
これは確実にステージマジックを体験するためなら悠長にお金を引き出している余裕なんてないじゃない。




やっとウルバノも登場した〜

こちらもカメラを向けるとポーズを取ってくれました




カメラマンたちの被写体になるウルバノ
ちなみに彼は、宅急便の車を窓から覗き込んだりイタズラばかり(笑)。
「ステージマジックやるなら、お金をおろすのとデパートで買い物をするのは後にした方がいい」
「えーっ」とカナ。
彼女は手品セットが本当に本当にほしいので、今デパートに行くことには拘らないが、確実に今日中にデパートに行かれるかが心配なのだ。
「だって買いたい物がいつも売っているとは限らないんだよ。こないだのイルカのストラップはもう売ってなかったし」

とにかく買い物は後でもできるからと説得して、二人をマジックスタジオに連れていった。
カナとレナと前後してもう一人並び、ステージマジシャン募集時間の5時15分まではまだ30分近くあるのにぎりぎりだった。

ちなみにちょうどこのとき同じく劇場のサウンドシアターは定員が集まらないらしく楽屋前で呼び込みをしていた。

そこへごりるさんが登場して子供たちを体験させようとしたが、こちらはぎりぎり間に合わず、サウンドシアターメンバーはたぶん定員割れしたまま楽屋に吸い込まれていった。
惜しい。



待ち時間はたかが30分。
されど30分。

最近キッザニアではほとんど30分以上待ったことのないカナは、待ち時間にぶつぶつ言うのではないかと思った。

しかし、姉妹二人で並んでいるからか、楽しそうにふざけている。
ふざけすぎ。
・・・嫌な予感。

そしてその予感は残念ながら見事に的中してしまった。

大通りを一周して戻ってきた私に、さっきまで笑顔だったカナがやってきて、突然もう、マジックはやらないと泣き顔で訴えた。

いったい何をやらかしたわけ!?(怒)

劇場ではステージマジックの前にサウンドシアター公演中



やはり待ち時間30分というのは拙かった。

カナとレナはふざけ合っていて、レナのパンチがカナの顔にヒットしたらしい。
カナは唇の裏側を切ってしまった。

傷はホントに大したことない。
ただ、これでまたカナの機嫌が損ねられてしまった。

カナはやらないと言い、レナもカナがやらないならやらないと言う。
もうステージマジックは練習に入らなくてはならない。
他の子たちはみんなマジックスタジオの中に入ってしまった。

カナだけ泣いて突っ立っている。
レナもその横でぶっきらぼうに「ごめんさい」と何度も繰り返している。

でもあなたたちがここで抜けたら、ステージマジシャンは欠員のまま舞台に立たなくちゃならなくなるよ。
しかも他にもやりたかったのに定員に入れなかった子もいるかもしれないよ。
そういう子たちに申し訳ないと思わないの?



ごりるさんも、またステージマジシャンの他の子のお母さんも心配してくれた。

スーパーバイザーもカナを説得した。

カナは「やる」と言ったものの、なかなか部屋に入ろうとしない。
時間がどんどん過ぎていく気がする。

ああ〜、他のマジシャンの子たちに悪いよ〜。

でも最後にはカナは決意した。
「責任」と言うものが少しは理解できるようになってきたような気がする。
カナが行けばレナもついていく。

二人はようやくマジックスタジオに入っていった。
私はどっと疲れてしまった。

ステージマジックの演目は、おうち(箱)から出てくるマジック(2人)、花を使うマジック(4人)、スカーフマジック(2人)、消えるマジック(2人)の4種類だ。
画像は花を使うマジック。



そんなわけで、二人が練習に入ってから、私はもうキッザニアの中を見て回る気力もなく、ぐったりと劇場の椅子に座っていた。

舞台ではサウンドシアターが終わり、ようやくステージマジックが始まった。

心配してくれたのか、お子さん3人がバラバラに体験して忙しいはずのごりるさんが隣に来てくれた。





幸い二人は笑顔で登場した。

カナが以前おうちのマジックを担当したので、ぜひ今回は違うのを希望してみてと伝えていたからか、二人はスカーフのマジックで登場した。

ちなみに何のマジックをやるかは希望を募って決めて、おうちのマジックと消えるマジックが今回は人気だったそうだ。






このスカーフをキャッチするところが難しかったらしい

見事成功して・・・



フィニッシュもばっちり。

ステージ以外のテーブルマジックが基本的にモニターでしか見られなくなってしまったこともあり、私はこの劇場マジックを楽しみにしていた。

本当にどのマジックも本格的よ。
固定カメラの撮影によるDVDもお土産でもらえるし。

隣の席のごりるさんに、「ステージではカナちゃんの方がのるタイプ?」と言われてしまった。
そう。カナはシャイなのに、舞台に立つと度胸が出るタイプ。



劇場の入り口には、これも2周年企画のひとつ、インターナショナルフェアとして、現在キッザニアがある国と、これからキッザニアができる予定の国を紹介するスペースがあった。

ちなみに現在キッザニアがある国は、発祥のメキシコの他、日本、インドネシアの3国。
これからできる予定なのは、アラブ首長国連邦・ポルトガル・韓国の3国だ。

これらの国の民族衣装などが飾られている。

で、えーと、ステージマジックが終わった後はどこに行く?


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