キッザニア X キッザニア 期間限定「星空ナビゲーター」

*08*



ここからはリハーサルではなく、本番の画像である。

レナの前口上は続く。

「みなさん、こんにちは

本日はキッザニアプラネタリウムへようこそお越し下さいました

夜空に浮かぶ素敵な星の世界

プラネタリウムの始まりです」

レナ、やってくれた。

一応スーパーバイザーが台本を見せてくれているのだが、なんと彼女はそれを一瞥だにせず、真っ直ぐ前を向いて、まるで本物の司会のように流暢にしゃべった。

・・・台詞、まるまる暗記したのかいっ。
やるなぁ〜。



液晶は光らないようにできたが、電源が入っている証拠に小さなボタンが赤く光ってしまうため、2、3枚撮影してやめたので、良い写真が無いけどお許しを。

どうやって劇場をプラネタリウムにするのかと思っていたが、とにかく照明を落として全体に投影した。

舞台正面の壁一面がメインとなり、そこに夏の第三角形の位置を合わせてある。

星空案内人はこれらの星座を説明した。
織り姫と彦星の距離は遠く離れていて、もし携帯電話で話をしようとしても声が届くまでに16年も掛かってしまうとか、そんな説明で、今風のストーリーにしてあるなぁと思って聞いていた。
一応、舞台周辺は文字を読んだりスイッチを入れたりしなくてはならないのでぼんやりと照明を当ててある。
特に星空案内人が台本を読むときは、スーパーバイザーが台本に光を当ててくれる。

そしてラスト。
今までほの明るかった舞台の照明も全て消えた。
劇場は真っ暗となり、やおら星々が回転し始めた。
星は私たちの周りをぐるぐると周り、まるで夢の中にいるようだった。

これは実はカナが回していたのだった。
本当かどうか判らないが、本人の話によると、スイッチを担当したカナがもう大きいので、本当は大人がやるはずの回転の仕事をカナに任せてくれたのだそうだ。

プラネタリウムの機械を操作する仕事ができて、カナは本当に楽しそうだった。



最後はレナの司会で全員の紹介。

年齢の高いチームだったせいか非常にスムーズでレベルの高いプラネタリウムだった。

みんな、素敵な星空をどうもありがとう。





7時46分にプラネタリウムは終わって、私は二人をピックアップするため楽屋前に向かった。

すると後ろから、
「この後、雑誌のインタビューがあるのでお子さんにそこまでおつきあい頂けないでしょうか」と話しかけられた。
「はい、構いません」と私。
「お子さんたち、姉妹でキャラが違うんですね」
えっ、と振り返る。
うちの姉妹を知っているの?

後ろに立っていたのは、さっきプラネタリウムで挨拶してきたスーツ姿の美人だ。

えええ?
ようやく私は気づいた。
「も、もしかしてキッザニアTVの時の!?」



「そうですー」

その方はナルさん。

今年3月に、BSフジのキッザニアTVの新企画キッザニアディスカッションにうちの娘たちが出演することになったとき、何かと世話を焼いてくれた人だった。

その後、どこかでお会いできるかといろいろなパビリオンを探してみたけれど、どうやら一般のスーパーバイザーではないようで、それきりお見かけすることは無かった。

とある子役タレントのブログ(今はもう無いらしい)で、キッザニアTV担当として紹介されていたのを読んだので、てっきりキッザニア東京ではなくキッザニアTVの方なのかと思ったが、今日星空ナビゲーターにいらしていたことから、キッザニア東京で対マスコミのような仕事をされているのかもしれない。

今日も私は話しかけられるまで気づかなかったというのに(鈍すぎ)、ナルさんはうちの娘たちを見ただけですぐ判ったらしい。

カナたちは一番後ろにいたのでインタビューには間に合わなかった。
カナたちの前でインタビューを受けていた子たちが詳しく話してくれたので、もうそれで事足りてしまったらしい。

でも最後にたまたま残っていた5人で、記念撮影を撮ってくれた。
この写真が星ナビを飾ったら嬉しいな。



星空ナビゲーターの後、インタビューを待ったり写真撮影をしたりしていたので、全部終わって自由になったのは8時近くだった。

でも心配ない。
もう今日は、来る前から最後の仕事は決めている。
それに間に合えばOK。
余裕しゃくしゃくだ。



二人が決めている最後の仕事。
それはパレードダンサーだった。

パレードの募集は8時20分。
既に星ナビの写真撮影をしている間にちらほらと子供が並び始めていたが、定員は24名。
そう簡単には埋まらないだろう。

そこで二人にソフトクリームショップか理容店を勧めてみたが、どちらもカナに却下された。
まあ今日の理容店はいつものゴンベさんがいらっしゃらないみたいだし。

結局二人はデパートでショッピング。



しかしこんな日に限ってレナがサイフを家に忘れてきた。

お金(キッゾ)無〜いというレナに、カナがお金を貸してあげることにした。

「足りなかったらどうしよう」というカナに、「大丈夫だよ、クレジットカードに沢山入っているはず」と私。

そんなわけないとカナは聞き入れず、自分のものを買うのは諦めて、レナの曲玉型のペンダントだけを買ってきた。

買うときにレジでカードの残額を確かめてもらって、「200キッゾ以上入っていた」とカナ。
だから少しは母の言うことを聞け〜!!


二人が買い物をしている間は空いていたデパートだが、目の前で入り口出口を分けるテープが設置され、みるみる混雑してきた。

良かった、混む前にレジを済ませることができて。

さあ、いよいよラストのお仕事。
最後まで気を抜かずにがんばろー!!


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