*07*
画像はレナの「赤ちゃんのお世話」の仕事。 定員4人なのだが、この回もひとつ前の回も、2人での体験だった。 その前はあんなに待ち時間が長かったのにね。 |
お子さんがこれから運転免許を取ろうとしている保護者の方にひとつアドバイス。 免許を取った後、そのままレンタカーに乗るかどうするか、免許を取る前に考えておいた方がいい。 完全にお子さん任せで、しかもその場に張り付いてずっと見ているなら問題ないけど、もしその場を離れた場合、運転免許試験場は外から見えないので、戻ってきたとき、子供がまだ試験場の中にいるのか、それとももう出てきてレンタカーに乗ったのか、あるいはその判断を仰ごうとカーエリアに突っ立っているかすら判らなくなってしまうかもしれないから。 また、免許を取ってレンタカーに移行するかしないかの判断をするときに、その場で親子で意志疎通することが難しいからだ。 さて、私がカナを呼んだのには三つの理由があった。
列を離れれば、もう今からレンタカーに乗るのはあまりにも時間のロスが大きい。 カナにしてみれば、ママのせいでレンタカーに乗るチャンスを失ったことになる。 |
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むくれたカナは、それならスポーツクラブに行くと言いだした。 えーと、今は7時半過ぎだから、スポーツクラブの次の回が始まるまで8分ぐらい。 普通に考えたら8分は短い待ち時間だが、がらがらの今日、いつもがらがらのスポーツクラブに8分待つのは勿体ないような気がした。 「でもスポーツクラブ!!」 ま、まあ、レンタカーに乗れなかったのはママのせいだものね。 (内心レンタカーには乗らなくて良かったとは思っているが) とりあえず2階のスポーツクラブ前に行ってみた。 もちろん誰も並んでいない。 余所のパビリオンなら、誰もいなければ即始まるところだが、スポーツクラブの場合、時間割が決められているので時間までは始まらない。 だからちょっと勿体ないという思いが捨てきれなかったが、レナの病院をのぞいてからスポーツクラブに戻ってみると、時間が来るまでカナは自転車型のマシンを使わせてもらっていた。 実はレナもスポーツクラブの待ち時間にこれをやらせてもらったとは後で聞いた。 カナはこの他に腹筋なども教えてもらったそうだ。 「スポーツクラブでは、いつも待ち時間にマシンとか使わせてもらえるんですか?」 「余裕のあるときだけですけど」 ふむ。 ちょっと早めにスポーツクラブに並ぶのも悪くなかったかもしれない。 |
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赤ちゃん沐浴中 |
スポーツクラブには時間割があるが、同じ2階のライヴステージパビリオンにも時間割がある。 今日が如何に空いていたかを示すエピソードをひとつ紹介しよう。 ライヴステージは通常、毎時間10分に10名の募集がある。曲目は大塚愛のSMILYとCHU-LIPを交互に行う。 ところがこのとき見ると、普通は16:10、17:10・・・と書かれているライヴステージ前の看板の、16: 、17: と、分の所を全部抜いてあった。 そこで私は担当のスーパーバイザーに聞いてみた。 「時間割が各時間10分から、00分に変更になったのですか?」 「いいえ、今日は人が少ないので、誰か来たら始めることにしています」 ええ〜、ということは、誰もいなければいつでもスタートOK? ということは、もしかして前の回がCHU-LIPでも、連続CHU-LIPもOK?(こちらは未確認(笑))。 ちょうどそのとき、ライヴステージからお仕事を終えた二人の男の子が出てきた。 ライヴステージ、普段は女の子の体験が多いけど、空いている日に男の子だけでやるっていうのもいいかも〜。 ジャニーズっぽくてかっこいいよ。 |
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赤ちゃんのお世話は赤ちゃん(人形、でも重い)を一人選び、お世話してあげる。 レナが選んだのは「ようなちゃん」 女の子の赤ちゃんは二人しかいなかったそうで、もう一人の子が選んだ残りを担当した。 カナが体験したときにお世話した「ひなたちゃん」はもう退院している。 赤ちゃんの男女比も、そのときによって違うようだ。 おむつを替えたり、沐浴させたり、マッサージしてあげて、最後に寝かしつける。 |
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カナの方も一人きりでスポーツクラブを体験している。 ちょうどレナがさっき体験したのと同じバランスボールの回だった。 ボールに座って足を離してバランスを取るのが巧いと誉められたようだ。 ちなみにこのときは単独体験だったが、カナの次の回は小さい子のグループが入ったみたいで随分繁盛していた。 |
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先生!! く、く、空港前が無人です! お菓子工場3人並びと合わせて本日の驚異。 これはあまりにもありえないよなぁと思って、赤ちゃんのお世話を終えたレナに、「一度体験したことがあるパイロットだけど、もう一度やってみる?」と言ってみた。 レナはパイロットの仕事がとても気に入っている。 そしてパイロットのプログラムは、レベル3まであって、2回目体験でないとレベル2を、三回目以降でないとレベル3をやらせてもらえない。 今までずっと未体験のお仕事に拘ってきたけど、やりたいならレベル2にチャレンジしていいよ。 待ち時間を聞くと20分。 ・・・普通に土日感覚だと、20分待ちは、初回に持ってくるより待ち時間が短い(初回の場合、並んでから開園まで30分掛かり、その後もキャビンアテンダントのスタートを待つので更に10分近く待つ)。 でもレナはあっさり諦めた。 20分待つなら、未体験の別の仕事をしてみよう、と。 |
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レナは今度は銀行に行った。 銀行もがらがら。 初めてキッザニアに行った1年前に、有り金全部入金して以来。 「いくら入れたらいいの?」 銀行の中で振り返るレナ。 「全部入れちゃえば」 言ってから思いつく。 「心配なら5キッゾ残して、残り全部入れちゃえば」 銀行の次にお仕事じゃなくて、キッゾを払う体験をしたところで、とりあえず5キッゾあれば足りるだろう。 後から思えば、e-キッゾカードにチャージしてあるのだから、5キッゾ残さず全部入れても良かったかもしれない。 だいいち、その気になればATMですぐ降ろせる。 |
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銀行から出てきたレナのサイフは、首から提げるストラップになっていた。 銀行で口座を開設すると専用の緑のお財布がもらえる。 このお財布は、以前は短いストラップが付いていたが、最近は首から提げられるように長いストラップになっている。 カナとレナは短いタイプを使っていたが、今回久しぶりに銀行に行ったレナは、窓口のお姉さんに「ストラップを新しいものと取り替えましょうか」と言われて素直に取り替えてきた。 「短いストラップ、もうもらえないから貴重だったのに」と冗談で母。 「だって取り替えるって言ったら、前のやつは持って行かれちゃったんだもん」 じゃあしょうがないね。 銀行を終えて、すっかりサイフが軽くなったレナを連れて、またまた2階へ。 そろそろカナのスポーツクラブが終わる時間だ。 |
デザイン教室の受付時間がまた変わってる |
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レナと二人で2階に行くと、ちょうどカナが終わったところだった。 二人が次に揃って並んだのはまたもや病院。 ここはひとつひとつの仕事の定員が少ない上に、どれも30分強掛かるので回転が悪いこと極まりない。 こんな風に空いている日に済ませてしまった方がいい。それにさっきから病院待合室はがらがらだし。 しかし姉妹二人のやるものは違う。 それぞれ未体験として残されているのは、カナが開腹手術、レナが救急救命。 病院ではカナとレナの前に一人の女の子が並んでいた。 病院は受付が一ヶ所で、まずそこに並んで自分の希望を伝えなくてはならない。 カナとレナの前に並んでいた女の子は、担当のスーパーバイザーに「救急救命がやりたい」と伝えた。 スーパーバイザーの台詞はいつも通り。 「メンバーが3人揃わないと、いつ始められるか判りません。今はまだ誰も並んでいないので・・・」 既に時間は閉園まで約1時間。 最後の最後まで人数が集まらなくて始められないっていう可能性すらある。 女の子はがっかりした顔で諦めそうになった。 そうだよね。こんな風に言われたら、誰だって諦める。さっきまでのレナだって2回も同じように諦めている。 「待ってください」私は口を挟んだ。 レナを指さして、「この人も救急救命希望です」 スーパーバイザーはえっ、という顔をした。 |
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今、病院前にいるのは、その女の子とカナとレナ、さらに少し離れたところで小さい女の子が二人、保護者とこちらを見ている。 スーパーバイザーはもしかしたら救急救命の人数が揃うかもと判断を変えたらしい。 先頭の女の子を中へ招き入れた。 そしてカナとレナの希望を聞いた。 カナは開腹手術を選び、レナは救急救命を選んだ。 まさに今、この二つだけはいつでもスタンバイ状態らしい。 小さい女の子二人も病院受付に並んだ。 「何にしますか? 開腹手術と救急救命なら今直ぐ始められます」 女の子二人は手術を選んだ。 とうしよう、救急救命は未だに一人足りない。 お願い、誰か来て!! と、そこに一人のお父さんがやってきた。 そしてスーパーバイザーに「救急救命はどうなっていますか?」と聞いた。 スーパーバイザーは、「最低三人集まらないと始められなくて、今、まだメンバーが揃っていなくて・・」とか何とかまどろっこしいことを説明している。 そーじゃないっ。 貴方のお子さんが今ココに来れば、即、救急救命はスタートしますって説明してよ。 回りくどい説明からようやくお父さんは救急救命に入るには今が絶好のチャンスだと悟ったらしい。 「今、娘を呼びますから」と携帯電話を取りだした。 「あっ、でも、もしいらっしゃる前に他のお子さんが並んだら、できないこともありますので」と、スーパーバイザー。 この空き具合で、消極的なことを言っても・・・と思わなくもなかったが、トラブルを避けるためにはこれは大事なこと。 でもそんな話を聞いて、なかなかチャンスに恵まれない救急救命を諦めてもらっては困る。 思わず私は「あと一人来て下されば、今入っているチームがすぐに救急救命のお仕事ができます」とお父さんに懇願してしまった。 どこかに電話していたお父さんは電話をパタンと二つに折ると私に言った。 「たぶん今すぐ娘が来ると思います」 やったー!! 最後のメンバーが揃ったぞ!! |
救急救命で少年(人形)を救助するため、その少年は毎回こうしてスーパーバイザーに中央広場に運ばれる |
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