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私は先に待ち時間を聞いてから仕事を選んだ方がいいかなと思ったが、レナはためらわずに「メイクアップ」と言った。 するとたまたまメイクアップが一番待ち時間の短い仕事だった。それでも20分待ち。 「やる」 ということで、レナはビューティーサロンに並んだ。 計算すると終了は2時半ぐらいか。 閉園が3時だからもうひとつやるならぎりぎりだな。 ちょうどその頃、病院パビリオンに並んでいたカナも赤ちゃんのお世話の仕事に入った。 待ち時間が長かった上、予定より少し遅れてのスタートだった。 |
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まず担当する赤ちゃんを選ぶ。 赤ちゃんにはみんな名前がつけられていて、このときは全員が女の子を選んだと言っていた。 カナが選んだのは「ひなた」ちゃん。 ポケモンレンジャーの名前と同じだったからだとか。 肌着とおむつを外してマッサージし、それから沐浴させて寝かしつける。 「タッチケアって言うんだよ、知ってる? ママ?」 聞いたことあるような無いような。 沐浴の後、ベッドに運ぶ途中で・・・ カナの隣の女の子がボトッと赤ちゃんを落としてしまった。 どうやら私の隣で見ていたのはその子のお母さんとおばあちゃんらしい。大笑いしていた。 本物の赤ちゃんだったらやばいけど、まあ練習ではそういうこともあろう。 そういえば並ぶ前にカナもスーパーバイザーに「赤ちゃんは2キロあるけど抱っこできる?」と聞かれていたっけ。 |
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もう一度テレビ局の前を通りかかった私は、待っている子供が誰もいないのを見て、スーパーバイザーに話しかけた。 今ならそんなに忙しそうじゃないし、さっき聞きそびれたことを聞いてみよう。 「すいません、先日テレビ局を体験して疑問に思ったことがいくつかあるのですが聞いても宜しいですか?」 「はい、構いませんよ」 そこで教えて貰ったことをまとめてみた。
今のままでは、なのであって、何かやり方を変えれば復活の可能性はあるかもしれない。 |
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それらを聞いている間に一人女の子がやってきてテレビ局の待ち時間を聞いた。 「ごめんなさい。今日は本物のテレビの撮影があるから、ここでのお仕事はもう終わっちゃったの」 確かにテレビ局の入り口には「14:00〜17:00」まで撮影のためパビリオンが使用できない旨張り紙がある。 私にいろいろ説明してくれたスーパーバイザーのお姉さんは、「今日、撮影があるんですよ」と私にも言った。 「ええ、はい、さっき通りで撮影しているのを見ましたよ」 「それもあるんですけどね、良かったらこういうのもありますので出てみませんか?」 渡されたプリント・・・ ええと、なになに・・本物のテレビ局を体験してみませんか? BSフジで日曜夜7時から放送中のキッザニアTVの収録にご参加いただける方を募集します・・ ええっ!! テレビに出られるのー!? 「レポーターの子供たちと一緒にディスカッションして貰うんです。お笑いタレントの方が司会をして下さるんですよ。ああっと、小学生以上のお子さん限定なんですけど・・小学生以上ですか?」 「は、はい・・あっ、でも先着5名なんですね。じゃあ狭き門ですね」 「あ、まあ、そうですね。良かったら来て下さい」 いや、私はそのとき先着5名じゃ絶対に入れないだろうなと思ったのだ。 |
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さて、レナは2時10分にビューティーサロンのメイクアップの仕事に入った。 お客さんの人数が少ないときは、お客さん一人に対し店員2名が付くこともあるそうだが、今日はむしろどこも満員、全員にそれぞれお客さんがついた。 レナが担当したのは一番小さい女の子。 おしろいをはたき、チークを入れ、リップをぬってあげる。 チークは笑ったときに可愛く見えるように入れるのがコツだそうだ。 リップをぬるときはかなり緊張したらしい。 またレナが並ぶときに聞いた話ではメイクアップは最大4名まで募集すると言っていたが、この回は3名だった。 人数が集まらなかったとはとうてい思えないから、他の仕事の人数によってそれぞれ変動するのかもしれない。 |
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お客さんになってくれた子供に、お客さん役のお仕事カードを渡すところまでが店員さんのお仕事。 「ありがとうございましたー」 うーん、ビューティーサロンのこの衣装もなかなか可愛いね。 ところで、実は既に2時18分にカナの仕事は終わっていた。 急いでスポーツクラブへ連れていってみたが、今までの展開だと有り得ないほどにスポーツクラブは混んでいて、2時40分にスタートする回はカナの直前で定員に達していた。 そして私がここならまだ空いているだろうと思った新聞社、トラベルセンター、ビジネススクール、デザイン教室など全てが募集を終了していた。 もしかして私が穴場穴場と触れ回ったせい?(笑) いやいや、人気が分散するのは良いことだと思う。それにしてもあと40分あるのにほとんどカンペキにどこも定員に達しているとは・・・。 仕方なく私はカナにまず食事をさせた(事前に事態を見越してデリカテッセンで買っておいた)。 そしてレナの終了を待って、2時34分、キッザニアを後にした。 |
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まあもっともっとよく探せばもしかしたら意外な求人があったかもしれない。 でもここは頭を切り換えて、30分近く早くキッザニアを出れば、もしかしたらテレビ出演の5名定員に入れるかもしれないと思ったのだ。 プリントには「参加ご希望の方は、退場後、15時30分にキッザニア東京入口 左側にあるモニター前にお集まり下さい」とあった。 そうそう、一番の問題点。照れ屋のカナとレナが本物のテレビに出たがるか。 カナは話をしたとき最初は「やだ」と言ったものの、直後から「やっぱり出てみようかな〜」と言い出した。 レナは姉が出ると言えばくっついていく。 そしてキッザニアを出てモニター前に行くと、まだ誰も並んでいない。 「やったー、一番乗りだー」とカナ。 というわけで、今回のキッザニアレポート、延長してまだまだ続くのである。 |
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キッザニア体験レポ 本物のテレビ局のお仕事だ!8へ続く
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