キッザニア X キッザニア 目指せ人気職業攻略

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ぎりぎりの低空飛行ながらラッキーを拾って巧いこと計画通りに進んでいる。

本番の後はプロカメラマンの記念撮影を終えて、5時10分にカナが街時計から出てきた。

レナはまだデパートの仕事に入っていない。
とりあえずカナをクレジットカードセンターに連れていった。
クレジットカードセンターはまさにデパートパビリオンのすぐ隣。中もカーテンで繋がっているそうだ。

クレジットカードセンターではe-キッゾカードを作り、貯めたキッゾをチャージすることができる。
それってクレジットカードではなくて電子マネーカードじゃないのか?というツッコミはさておき、チャージしたキッゾはデパートの他、各パビリオンでの支払いにも使える。

だいたい何度かキッザニアに来ると、子供たちのサイフは貯まった紙幣でぱんぱんになる。
これをどうするかというと、銀行に預けるのが一般的だが、もうひとつ、このe-キッゾカードにチャージして身軽になるという手もあるのだ。
銀行と比較してメリットは、いつでも空いている(銀行は混んでいる)ことが上げられる。そしていちいち降ろさなくても使える(銀行預金もATMを使えば並ばずに降ろせるが)。
デメリットはとにかく「利息が付かない」。これに尽きると思う。



いくらチャージしますか?と聞かれて、カナは手持ちの全額をチャージすることにした。
単純に混雑を嫌ってずっと銀行に行っていないため、過去三回分プラス今回の稼ぎが全てサイフに詰め込まれていた。
係りのお姉さんは「いっぱい貯めましたね」と感心してくれた。

e-キッゾカードはオレンジとブルーの二色から選べる。
このとき発行されたレシートを保管していれば紛失時も保証してくれる。
カードホルダーも貸与してくれて、無くさないように首から下げることもできる。カナは借りなかったが、後でレナはホルダーも借りていた。ホルダーはキッザニアを出るときに出口で返却することになる。



クレジットカードセンターでの作業は5分ほどで終了したが、まだレナはデパートの仕事に入っていない。
そろそろさっきスーパーバイザーが教えてくれたスタート時間に差し掛かっているが、キッザニアでの体験時間はそのときの状況や体験者の年齢によっても前後するためここはずれても仕方がない。

とにかくここでカナの時間を持て余すのは勿体ない。
まだデパートの前回の体験者たちは制服をぬいでもいないし、レナが仕事に入っても最初のうちはレジはできないだろうから、もう少し時間を潰す必要がある。

・・・ここもまた思案のしどころ。
さっきも書いたがキッザニアの仕事のほとんどは30分前後。しかし待ち時間を含めて今から30分以上を費やすと、レナの時間内にショッピングに来ることができなくなってしまう。

短めの体験時間で知られるのは、ソフトクリームとボトリング工場か。
しかしどちらも混んでいるだろうし、それ以上にカナがやりたがらないはずだ。
何しろカナが嫌いな食べ物と言えば、1にチョコ、2に炭酸、3にソフトクリームだ(なんて子供らしくない娘〜)。

銀行に行くという手もあるが、クレジットカードセンターの次に銀行に行っても仕方がない。

・・・そうだ、いい手を思いついたぞ。



というわけで、私が次にカナを連れていったのは「お仕事紹介センター」だった。

お仕事紹介センターというのはいわゆるハローワーク、職安のことだ。
基本的にはどのお仕事をしたらよいか判らない子供のためのパビリオンだが、去年の夏ぐらいから仕事の紹介だけでなく、ここでおしごとライターという仕事ができることになっているはず。

お仕事紹介センターの流れを詳しく書いてみると、
  1. 仕事を紹介してもらう
  2. 紹介してもらった仕事をする
  3. その仕事の内容とみんなに教えたいポイントを文章にする
この三つで、1だけで終わっても(つまり紹介してもらったお仕事を最終的にやれなくても大丈夫)、2までやって終わっても、3まで全部やっても良い。
但し、3までやらないと「おしごとライター」としてのお給料はもらえない(もちろん紹介してもらった仕事をやれば、その分の給料はもらえる)

つまりお仕事紹介センターでは仕事を入れ子式にできるので、紹介してもらった仕事を終えた後にここでおしごとライターとして文章を書けば、ダブルでお給料がもらえることになる。



お仕事紹介センターのスーパーバイザーは最初はモデルやカメラマンを薦めたそうだが、カナはもうやったことがあったので違うものがよいと伝えたようだ。
最終的にはファッションデザイナーの仕事を紹介してもらった。
元々カナは今回デザイナーをやりたいと言っていたところだ。
彼女的にはデザイナーはエコ・スタンプラリーとハートフルキッザニアの両方を行っているパビリオンだからという打算もあったようだが。

お仕事紹介センターでは紹介カードを出してくれて、地図で場所を教えてくれる。
ちなみに紹介カードがあっても優先的にその仕事ができるわけではない。自分で他の子供と一緒に並んで待たなくてはならない。
またちょっと残念だけど、その紹介カードを現地で出しても何もリアクションがないようだ。証明印でも押してくれると張り合いがでるかなと思うんだけど。

お仕事紹介センターを出る前に担当のスーパーバイザーは、お仕事が終わったらぜひ感想を書きに戻ってきてねとカナに言った。

お仕事紹介センターの中にはその日の時間割が掲示してある。劇場は当然だと思ったが、スポーツクラブの予定表まであるのは驚き。
また、インフォメーションボードに今日のおすすめが貼りだしてあるが、「ビジネススクール」「ツアープランナー」「理容店」「デザイン教室」「スポーツクラブ」「観光バス(客)」と、見事に穴場パビリオンを揃えているのに笑った。



カナがお仕事を紹介してもらっている間に、ようやくレナがデパートの仕事に入った。
デザイナーの仕事を紹介してもらったカナがデパートに戻ってきたのが5時24分。
まだまだレナは練習中で仕事はできない。
カナはレナの準備が終わるまでひたすらウィンドーショッピング。

ちょうどこの間に一人子供が買い物に来た。
残念ながらレナたちはまだレジができないのでスーパーバイザーがレジをした。
お客さんがまったく来ないときのレジ係も寂しいだろうな。園児のいない幼稚園の先生にも共通するものがある。

カナはひたすら10分近くもレナの準備が整うのを待った。
時々子供がデパートに入ってくるが、さっきの子以外は、みんな商品を眺めるだけで買ってはくれなかった。





5時34分。ようやくレナがレジに就き、カナは念願の買い物をした。
自分のためには80キッゾのエコ定規。
これはキッザニアのビジネススクールのアイデアが商品化されたもので、再生プラスチックを使い、折り畳み式でコンパクトになるのが特徴だ。
エコ商品の代表格なので、これを買うことでもエコ・スタンプがゲットできる。
後日これを学校に持っていったら、みんなにどこに売っているの?とびっくりされたらしい。

そしてなんとカナは「レナに」と、気前よく150キッゾもするブレスレットを買った。
もちろんレナは大感激。
さっきまでは「カナ、しっかりしろ〜」と思っていたが、やるじゃん、お姉ちゃん。
「最初からレナのために何か買ってあげようと思っていたんだ」
そうか〜。





上の画像は姉の買い物のレジを担当するレナ。
そしてカナが妹のために買ったブレスレット。

なかなか買い物のお客さんは来ないが、それでもデパートは大盛況。
ブレザー姿でぞろぞろとやってきたのはビジネススクールの調査員。
さらにはヘルメットを被った現金輸送の警備員たち。
みんなそれぞれの役割に合わせて真面目にお仕事している。
こういうのがまたキッザニアの面白いところ。
特に警備員のトランシーバーのやりとりがめっちゃ真剣で緊迫感のある低い声。真に迫っていたよ。

エコ定規に関する追記
エコ定規は200キッゾからスタートして今月中盤まで100キッゾで売られていた(はるかママさん情報)そうだが、2月25日現在は80キッゾまで値下げされていた(エコスタンプ対策かも)。
80キッゾというのは、例えば最初で最後のキッザニアと思って来た不慣れな子供でも、50キッゾのトラベラーズチェック+給料8キッゾの仕事四つをこなせば買える額なので、非常に現実的な値段だと思う。
ただし、値段が高いときに買ってしまったお子さんはこの値下げを知ったらショックだろうし、またいつなんどき値段が変動するか判らない。



レナの仕事はまだ続くが、カナは買い物を終えて次を探そう。

まずは紹介してもらったデザイナーかなと思ったが、あいにくとモデルの仕事でファッションブティックを使うため、ちょうど1時間ほどデザイナーの募集が切れている。
後にしよう。
次、どこにしようか。

希望する花屋や宅急便は定員以上に並んでいる。
テレビ局にも行ってみる。
さっき聞いたときは1時間半待ちと言われたが・・・えっ、あと一人なら10分待ち?
これまたナイスタイミング!!
カナはテレビ局に並んだ。


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