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実は声優のお仕事は渋谷にあるNHKスタジオパークでも体験できる。 何年か前にレナを連れていったのだが、そのときは恥ずかしがってやらなかった。 今も同じか判らないが、当時は忍たま乱太郎の吹き替え(ほんの数分だが)を体験できるというものだった。 だからキッザニアの声優も同じように吹き替えたものをスクリーンで上映してくれるのかと思っていたが・・・よく考えると受付が4時で、上映が4時半から。上映時間が20分間・・・も、もしかして吹き替えを録音したものを上映するのではなく、リアルタイムに目の前で画面を見ながら台詞を読み上げるのかー!!? その通りだった。 |
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4時半の3分前に劇場に入った私がデジカメを動画モードにセットするとすぐに幕が開いた。 左右に座席があり、そこに子供達が三人ずつ、それからその後ろにスタッフが付いている。 映画が始まって始めの方は子供達は黙って座っていたが、途中から妖精役の出番が来ると、みんな立ち上がりスクリーンを斜めに見上げる位置に立って台本を目線の高さに上げた。 そして、スタッフの助けを借りながら、出番ごとに台詞を読み始めた。 子供達ひとりにつき、一人のスタッフがつきっきりで出番を教えてくれる。これはえらい手間が掛かっている。 さらにこの声優アクティビティの売りの一つであるナナカナこと井ノ上奈々さんと酒井香奈子さんが子供達と一緒に立って同じく妖精役の台詞を読んでくれる。 私は全然ナナカナって知らなかったのだが、現役の本物の声優の声は、実際にすぐそばで聞いているとものすごく綺麗で印象的だった。 そうか、プロのナナカナのスケジュールを占有することからたったの11日間、1日1回きりしか募集できないのか。 |
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子供達に聞いた話によると、妖精1〜8の役があって、妖精1と2はナナカナの役で、残りはスタッフが適当に振り分ける(作品を見て役による難易度の差はあまり無いと思う。ナナカナの役は別として)。 そして各妖精の性格設定を知らされる。優しい妖精とか怒りっぽい妖精とか泣き虫の妖精の役があり、その性格に応じた感情を込めて演じなくてはならない。 そして練習の後、劇場でリハーサルも行ったようだ。私は知らなかったので本番しか見られなかった。 映画はアニメではなく実写だが、妖精はCG?で、どちらかというと妖精よりお化けといった白い不定形の物体に目鼻がついているようなビジュアルなので、口の動きに合わせてしゃべるといった高等な技術は必要とされない。字幕を見て話せばだいたい何とかなる。 練習時間があまり無い割に映画自体が長いから、台詞も短めでそんなに難しいものではなかった。 だからこれはむしろ、本物の声優の仕事ぶりを間近で見て、一緒に仕事ができるということにこそ価値のある仕事だと思った。 うん、本物はやっぱりすごい。 |
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さて、今後、声優アクティビティはキッザニアの常設になる可能性があるだろうか。 今のやり方では無理があるのは間違いない。 子供一人につきスタッフ一人がつきっきりなのも効率が悪いし。 でもこれはプロの声優を呼んで20分という長い作品を使ったからで、NHKスタジオパーク系のお仕事なら機材があればできそうだ。 発想としてはおもしろいので実現したらいいなと思う。 但し、スポンサーあってのキッザニアなので、スポンサー企業が付かないことにはなかなか実現しないだろうけど。 ラストは全員でご挨拶。役柄ごとに名前も読み上げてもらえる。 |
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キッザニア体験レポ 期間限定「声優」にチャレンジ4へ続く
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