キッザニア X キッザニア お菓子工場と出版社

*5/5*




7時54分、レナのデザイナーが終わる。
彼女は姉がインテリアプランナーをしていると聞くとそれをやってみたいと言うが、残念ながらカナの時は空いていたこのパビリオンも今は次の定員いっぱいまで並んでいる。
レナは一通り回って、7時56分、やはりさっきカナが体験したばかりの電力会社を選んだ。
ラストはほぼ一時間、これが最後の仕事になるだろう。

レナの仕事が決まった1分後、カナの仕事も終わる。
「今度こそお腹空いたでしょ」
「空いてない」
そんなわけないと思うけど、でも本人がそう言うなら仕方ない。こちらもぐるりと回って、最後の仕事はライブハウスのアイドルに決まった。

二人の最後の就職先を見つけた私は、どうやらカナが体験しながら夕食を食べる機会はもう無いと気づき、デリカテッセンに向かうが既にカナが気に入りそうな寿司系は売り切れ、仕方なくモスバーガーに移動してハンバーガーを二つ注文した。
ふと横を見ると「20:10〜20:30はドリンクのみの販売です」。慌てて時計を見ると「20:09」。ひー、間一髪だった。



キッザニアは制限時間5時間で、午後の部こと2部の閉園時間は夜9時となる。
しかし、閉園時間ぎりぎりまでどこのパビリオンでも仕事ができるわけじゃない。閉園時間には最終の回が終了しないといけないので、そこから逆算して最終の回がスタートするときの定員が並び終えた段階で次々とパビリオンの募集が終了していく。
つまり閉園1時間〜30分前には大半のパビリオンが受付を終えている。これに滑り込めないと、閉園前に失意のうちにキッザニアを去る羽目になるかもしれない。
現にこの日も7時半には早々にお菓子工場とビルメンテナンスが締め切られ、7時45分には宅急便とテレビ局とピザ屋が、7時50分には額縁屋、はんこ屋、花屋、警察署なども募集を終了していた。

そういえば8月終盤からラストのパレードというものがスタートしている。こちらは8時10分から8時20分まで24名の定員を受け付けているのでラストの1時間で希望パビリオンに滑り込めなかったらこれなんか体験してみるのも良いかも。(パレードの受付場所は楽屋の黄色い扉前)

ライブハウスに入るカナ ライブハウスは仕事は可愛いのに凄く穴場



ライブハウススタート前にも一悶着。
姉妹で来たとおぼしい妹が、入り口でやっぱりやりたくないと駄々をこねる。扉にしがみついて半泣きになったのを、お姉ちゃんが出てきて説得した。
結局彼女は中に入った。
どうなるかと心配していたが、練習が始まると誰よりノリノリ。えらいぞ。おちびちゃんでも仕事だと思うと、がんばらなくちゃという気持ちになるのかもしれない。
ライブハウスは倖田來未のButterflyと大塚愛のSMILYを交互に行う。カナの回は大塚愛だった。
最初に歌を練習して、それから3回ほどダンスを練習する。
その後衣装を選んで(ベストを白か黒か選べる)、本番。
最後に全員揃った記念写真を撮ってくれる。

練習中・本番ともにライブハウスの映像は2階のライブハウス前と1階のデパート上のスクリーンで流される。
かなり難しい振り付けだが立ちっぱなしになる子も出ず、たった数回の練習で全員上手に踊りきったのは立派だと思った。



さて、記念写真と言えば、仕事体験中のプロカメラマンの撮影の話になるが、今回カナはこの面でもツキまくっていて、キャビンアテンダント、消防士の二つは「最後まで撮影」パビリオンだったので当然としても、「ランダム撮影」だった電力会社とそしてなんとこの最終回のライブハウスまで単独で撮影してもらっていた。
でも親は何枚あってもそんなには買えないのだ。しかも姉妹のバランスというものもあるし。
実は妹のレナは初めてキッザニアに行ったとき体験した四つのパビリオンで全て撮影してもらえたという快挙を成し遂げたのだが、このときも姉妹バランスを考えて一枚しか購入しなかった。どれも写りが良くてものすごーく悩んだのだが。
今回、姉ばかり撮影してもらえると判っていたら(事前に判るわけないって)あのとき妹の分を複数買っていたのに・・・。

可哀想にレナは「ランダム撮影予定」に入っていた警備センターでも撮影無しで、しかも姉はちゃっかり撮影してもらった同じ電力会社でも無しだった。警備センターなんてカメラマンが入ろうかどうしようかというように目の前で逡巡している姿まで目撃したのに・・・。

パパは初回のレナの時から娘のキャビンアテンダント姿が見たいと切望していたので(笑)、今回カナの写真はキャビンアテンダントを買って帰った(レナの時は表情がより良かったのでパイロットを買っていた)



8時25分。
電力会社に行ってみると既にレナたちの姿はなく、入り口には「本日最後の作業員が決まりました」の札だけが残されていた。カナの時も焦ったが、どうやら奥の部屋で作業着に着替え中らしい。

レナもカナ同様開閉器作業に立候補する。一緒に体験した他の子たちは全員電線修復作業を希望したが後はジャンケンで割り当てられたそうだ。

開閉器作業チームは本来は往復とも車で移動するが(これがまた楽しいらしい)、最終回は一部パレードルートと重なるため、帰路は徒歩で戻ってきた模様。
赤青緑三色の開閉器のレバーは、前のチームが上げていれば下げる仕事、下げてあれば上げる仕事。カナとレナは後で互いに報告しあって、自分たちの上げ下げが逆だったことに気づいた。





8時50分。もう終了間近。
行ったり来たりしながらカナとレナの最後の仕事を見ていたら、突然音楽が流れ始めた。
ラストのパレードだ。
カラフルなほうきを掲げた清掃係のお兄さんやウルバノと共に各パビリオンをイメージさせる衣装を身につけた子どもたちが練り歩く。
衣装はパビリオンで使われるリアルなものではなく、誇張したマンガ的なもの。色もはっきりした明るい衣装だ。
このパレード、ラスト1時間を切って24人の募集を掛けられると言う点でとても良いアイデアだと思う。あともう一工夫したらもっと良くなりそうな予感。

開場前の待ち時間も含めた私たちの長い長いキッザニアの一日も終わろうとしている。



8時54分、カナがライブハウスの仕事を終えた。
8時59分、レナが電力会社の仕事を終えた。

初めてのキッザニアは、当時大変なスケジュールをこなさなくてはならなかったモデルを体験したことから、閉園30分前に退場せざるを得ず、二度目のキッザニアは近隣の大花火大会の混雑を避けるため、やはり閉園50分前に退場せざるを得なかった。
ラストまで残ったのは今回が初めて。

キッザニアの外に出て、向かいのベンチで子どもたちにハンバーガーを食べさせた。
9時はいつもならもうベッドに入る時間。眠いけど後はがんばって家まで帰ろう。



今回の成果
カナ ラッキーかっとびコース
 ・キャビンアテンダント
 ・出版社の漫画家
 ・消防署の消防士
 ・電力会社
 ・住宅建築現場のインテリアプランナー
 ・ライブハウスのアイドル
 楽しかった1位は出版社、2位は意外なインテリアプランナー
レナ 肉体派ガテンコース
 ・お菓子工場
 ・ガソリンスタンド
 ・警備センターの警備員
 ・デザイナー
 ・電力会社
 楽しかった1位は警備員で、2位はお菓子工場

二人ともたまたま入った意外なパビリオンが上位にある。
えり好みせず、次回はマスコミや医療関係をやってみるのもいいかもね。


キッザニア体験レポ 今回のキッザニア攻略まとめとタイムテーブルへ続く

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