*06*
自分の作ったピザを食べ終えてもまだ絵の具屋の集合時間まで10分弱の自由時間があるレナ。 姉が5分の自由時間で諦めた銀行入金を勧めてみる。 ちなみに5分あれば銀行は無理でも、電子マネーセンターならいけたかもと思う母だ。 なお、このころの2階の新商店街辺りの待ち時間目安札は、それぞれ 「フットボールスタジアム 〜60分」 「おもちゃ工房 〜45分」 「名刺屋 〜15分」 「筆記具屋 〜30分」 「絵の具屋 〜45分」となっていた。 |
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銀行に入ると早速銀行担当のスーパーバイザーが寄ってくる。 レナのJOBスケジュールカードを確認してから並ぶことを許可したようだ。 後からレナに「10分だからぎりぎりになっちゃいますが、いいですか?」と言われたと教えてもらった。 ぎりぎりなのはいいのよ。 というか、ぎりぎりなのが一番無駄がない。 時間オーバーするのはいけないけど、ぎりぎりならベスト。 JOBスケジュールカードの最下段には「銀行で残高を確認しよう」という欄があり、残高を書き込めるようになっている。 レナも銀行で残高を確認して書いてもらったようで、「1377」キッゾと書かれていた。 1キッゾ1万円だと思うとお金持ちだが、1キッゾ1円だと思えば大したことないかも。 |
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その頃カナはせっせと筆記具屋体験中。 ボールペンのインクがどうやって紙に移るのか、巨大模型を使って教えてもらう。 |
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ボールペンのしくみについて学んだら、今度は色を選ぶ。 自分が作るボールペンの本体の色を、水色、ピンク、黒、銀の四色から選び、それから中に入れるゲルインクを16色の中から三色選ぶ。 このボールペンはホルダーデザインはキッザニアオリジナルだが、本体は三菱鉛筆のuni STYLE FITだ。 つまり、リフィルを買ってくれば、色を変えたり三本のうち一部をシャーペンにしたり油性ボールペンにしたりすることもできる。 四色の本体の図柄は、それぞれウルバノやビータの絵だが、実は色によってデザインも全部違う。 |
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レナの銀行入金作業は実際、絵の具屋集合時間の1分前に終わった。 よし、ちょうどいい具合にぎりぎりだぞ。 5時45には二階に戻って・・・ベンチに座って残る20分を大人しく待つことになる。 この辺まではだいたい最初に立てたプラン通り。 予想より少しばかり待ち時間が短かったので、それぞれ自由時間に調整のためのアクティビティを入れていないくらいで、ほぼ希望のお仕事をこなしてきている。 しかしここから先、予想外にスピードアップする。 エンジン全開フルスロットル。 えっ? 待ち時間って何?と思うほどめまぐるしい展開になろうとは!? |
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5時46分。 レナが絵の具屋のベンチに戻って一分後。 そろそろカナの筆記具屋の体験が終わりそうと思って後ろを振り返ると・・・目についたのは壁に貼られたクリアーファイル。 上から絵の具屋、筆記具屋、名刺屋と書かれていて、中に裏返しになったJOBスケジュールカードが入れられている。 どうやらこれは、体験中の子供のJOBスケジュールカードを入れておくためのケースらしい。 ちょっと待て。 名刺屋のクリアーファイルが空っぽだぞ。 もしかして・・・。 慌てて筆記具屋の隣の名刺屋をのぞくと、誰もいない。 体験者の子供だけじゃなく、担当のスーパーバイザーも席をはずしている。 |
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三色のリフィルを入れ終えて、カナが筆記具屋を出てきた。 カナにはレナの作ったピザを半分あげる約束をしていたので、そのまま食事のために階下に降りようとした彼女の腕をつかみ言う。 「もしかして名刺屋、即、入れるかも」 |
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キッザニアのベテランは、待ち時間ゼロの言葉に弱い(笑)。 そうでなくてもチャンスがあればこの新商店街の全ての体験をしてみたかったカナだ。 早速近くにいるスーパーバイザーを捕まえて、名刺屋に入れるかどうか聞く。 するとやはり名刺屋はすぐに始められるとのこと。 レナが忍耐強く絵の具屋を待っている間に、カナは二つ目の店を制覇できるのか!? |
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キッザニア東京体験レポート 意外に空いてる日曜日7へ続く
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