*09*
キッザニアにおける動物病院の検診のお仕事は、7歳のビーグル犬クッキー君のフィラリア検査。 血液を採取する。 聴診器を当てたり、採血したり・・・。 |
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レナはネコの世話をしたいと話していたが、くじ引きの結果、パグ犬のムサシ君担当に。 |
前足をけがして入院中(という設定) |
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そろそろお腹がすいてきた。 当然、もっとも効率のよい食事時間は、どこかお仕事の予約を入れた後の15分から30分の自由時間を使って、ということになる。 現在7時少し前。 閉園まで約2時間。 ここである程度人気の仕事の予約が入れられればベストだと思った。 自由時間が30分程度ならそこで食事して、自由時間が1時間なら、お仕事一つと食事が入れられると思った。 検診の仕事をしたカナの方がレナより少し先に終わったので、私はカナに食事を調達してくると伝えた。 キッザニア東京で食べ物が調達できるのは、1階のデリカテッセン、モスバーガー、2階のピザーラの三か所(子供が自分自身で食べ物を作るパビリオンは除いて)。 さっき見たらモスバーガーは大行列だったよ。 食べ物買うにも時間がかかるんだから、ここは別行動を取ろう。 「カナ、ママは1階のデリカテッセンで三人分の食事を買うから、あなたはレナの仕事が終わったらレナを連れてデリカテッセンに来て。ああ、もしやりたいお仕事があるなら先に予約を入れてきていいよ。というか、その方がいい。予約して、自由時間に食事にしよう」 「じゃ、ファッションデザイナーがやりたい。レナとデザイナーの予約をしに行ってくる」 この時点では計画通りに進むと思っていたのだが、すべからく計画倒れになるのがキッザニアというところ。 |
画像は火災現場。勇敢な消防隊員たちの活躍の様子。 |
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私が三人で分けて食べればいいやと、プルコギビビンバを二つと北海道男爵コロッケを二つ買っていると、カナとレナがやってきた。 「あれ? デザイナーは? 行かなかったの?」 「行ったよ。で、携帯に電話したのに出なかったでしょ」 「ごめんごめん気付かなかった。で?」 「30分待ちなんだって。そのまま並んでいい?」 「いいよ」 何も考えずに答えたら、二人はまたファッションブティックにとんぼ返りした。 ・・・はっ、そういえば予約を入れて5分なりとも待ち時間が生じることを前提に食事を買ってしまったが、このパターンだと食べられないじゃない!? |
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そうなのである。 キッザニアでは列に並んだら最後、水分を取ることは許されるが食事は口にできない。 デザイナーの待ち時間が30分と微妙だったので、自由時間無しで並ぶことになってしまった。 ということは、今から待ち時間30分+お仕事時間30分で、1時間は何も食べられないことに! 買ってしまったこの食事、どうしよう〜。 こうなると分かっていたら購入を後回しにしたのに。 しかも、キッザニアで買える食事は基本的に持ち運び用にできていない。 ハンバーガーすらカゴとトレイで渡され、袋には入れてもらえないのだ。 しかもこのプルコギビビンバ、具は一応蓋付きプラスチックケースに入っているものの、ご飯はそのまま陶器のボウルによそっただけ。こんなの二つも持ち歩けないよ〜。 どうすんの?? |
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新しいタイプの終了札 |
・・・しょうがない。 すまない、娘たちよ。 お腹をすかせた二人をしり目に、私はファッションブティック横のテーブル席に陣取り、とりあえず一人分のプルコギビビンバをたいらげた。 コロッケはやわだけどプラスチックケースに入っているのでそれをひっくり返さないようにエコバッグにしまい、その上にプルコギビビンバのプラスチックケースを乗せ、お茶のペットボトルとお箸も鞄にしまった。 残るのはほかほかと湯気を上げるご飯のボウルひとつだけ。 これを片手で抱えて子供たちのお仕事を見ることにした。 本当にこの食事の持ち歩きはいつも苦労するのよ。 テーブル席の場所取りは禁止だから置いておく場所も無いし、とにかくどこへ行くにも持ち歩かねば。 前にハンバーガーを買った時は、エコバッグの中にポテトが散乱し、夢中で子供の写真を取っている間にうっかりハンバーガーを押しつぶしてしまった失敗も(汗)。 |
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そうこうしている間に、ぽつぽつとパビリオンの終了札が目につくようになってきた。 お仕事の予約ができるようになってから、当然人気パビリオンの終了は早くなっているはず。 こ、これは・・・下手したらデザイナーが終わるころはほとんど次の仕事が見つからない状況に陥っているかも! |
以前からのCLOSEDを使っているパビリオンも |
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