キッザニア X キッザニア キッザニア東京体験復活レポート

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街時計が7時半の時刻を告げる頃、二人はファッションデザイナーのお仕事に入った。

キッザニア東京閉園まで残すところ1時間半。



ファッションブティックのスポンサーは以前はタカラトミーのリカちゃんだったが、タカラトミーは2階のおもちゃ工房へ移って、ブティックの方はワールドに変わった。

現在のファッションデザイナーのお仕事は、まずデザイン画を選び(慣れてくれば既存のデザイン画ではなく自分でデザイン画から起こすことができる)、指定されたテーマに合わせて、実際の布地やボタンのサンプルを決めていく。




サンプルは壁一面にある端切れから好きなものを選べる。
ボタンも瓶に入っている。

無地の物も柄物もある




そのサンプルを見ながらデザイン画に色(柄物は模様も)を入れる。

壁に貼られたインテリア



ファッションデザイナーの仕事が終わった後のことを考えて、私は時々他のパビリオンの状況を調べに行った。

これは2階の筆記具屋、名刺屋、絵の具屋の状況。
ここだけでなく、おもちゃ工房もフットボールスタジアムも終了札が出ていた。

同じく2階にある老舗のラジオ局はまだ募集していたが、ここもおもちゃ工房などの新パビリオンと同じ一角にあるので、以前のような大穴場らしさはなくなってしまったと思う。



デザイン画、完成。



全員のデザインが完成すると、一人ずつ発表する。

ちなみにこの日のテーマは「春らしい服」。

カナはピンクがあまり好きじゃないんだけど、春らしい服を希望するお客様の要望に添うために、あえてピンクを取り入れてみたとか。



終了して出てきたのは8時1分。

お腹はぺこぺこだろうけど、ここで食事時間を取ってしまうと間違いなくこのファッションデザイナーが最後の仕事となってしまう。

二人は恨めしそうに私が持つご飯を見たが、状況が状況なので急いで最後のお仕事を捜すことにした。

「もう多くのパビリオンが募集終了しているよ。いつも空いているようなところじゃないと無理かも」

とりあえず中央広場の方に歩き、ちらちらとバス乗り場あたりを見てみるが、どこも終わっている。

予約システムのせいか、予想以上に終了が早い。

「さっきファッションブティックであなたたちを待っていたとき、まだマジシャンは募集していたような・・・」
「行ってみる!!」




マジックスタジオの隣は楽屋入り口。
ウルバノはこれからパレードの準備に入るところ。
マジックスタジオ前にに飛び込んだその時、ちょうどもう一人男の子がやってきた。
カナたちと合わせて三人。

スーパーバイザーは、募集はあと二人だけだと告げる。
それって、誰かに辞退してほしいって意味かしら。

二人は顔を見合わせた。

今日は久しぶりなんだから別行動を取ってみたらと朝から私は言っていたけど、たまたまずっと一緒だった。
ここで別れるか。

カナがマジシャンに入り、レナは別の仕事を探すことにした。

カナが後から言うには、定員が埋まった直後にもう何人か希望者が来たので、あの時すぐに別行動を決心しなければ、たぶんもう入れなかったと思うだって。


キッザニア体験レポ キッザニア東京体験復活レポート 11へ続く

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