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◆◇鹿児島温泉巡り旅◇◆

9.郷土料理屋 宮の杜のランチ











 国道328号線が川内川に沿って伸びる国道267号線がに合流してすぐに宮の杜の看板があった。
 看板に従って鋭角に右に曲がると、山を背にした立派な和風建築の郷土料理店が建っていた。
 玄関を入った板張りの部屋の広さに驚く。
 まるで旅館のロビーのようだ。囲炉裏やアンティークな家具も設置されているが、とにかく空間として広い。
 正面の広い窓の向こうは中庭のようになっていて手入れの行き届いた庭木が見える。
 そして右手に受付があるが誰もいなかった。



中は思っていたより広く豪華だった


 左の方に廊下と個室がいくつかあるようだったのでのぞくと、何やらランチの宴会なのか襖の奥から賑やかな声が聞こえてきて、店の人がすぐに私に気付いてくれて「先ほどお電話で予約いただいたお二人様ですね」と、廊下とは反対側の個室に案内してくれた。

 玄関から見て右側だった。
 細長いテーブルは8人掛け。二人で使うにはもったいない広さだ。
 部屋は和室ではなく、大正浪漫風。和のテイストもあるが昔の女給のエプロンかあるいはアーリーアメリカンなカーテンや竹久夢二の美人画が飾られている。



テーブルはこの写真で見えているよりずっと長い


 個室はちょっと寒かったが、足元にはふかふかの電気カーペットが置かれていた。ありがたい気遣い。
 先に電話で黒毛和牛たけのこ丼を食べたい旨伝えていたので、それほど待たずに運ばれてきた。
 ファーストフード的な丼ではなくセットメニューで、サラダのドレッシングなどカレー専門店で出てくるような魔法ランプみたいな形のソースポットに入っていた。
 丼の具は筍と和牛が半々。彩りに錦糸卵とレタスが載っている。
 筍はちょっと柔らかすぎで歯ごたえが無かったが、それもそういうものだと思えば優しい春の味わいで甘みがある。
 デザートは果物とボリュームのあるかるかんで、お腹がいっぱいになりすぎたくらいだ。
 パパがデザートの一つを箸で持ち上げ、何だろうと言った。
 あっ、それ、形から言って筍じゃない? 筍の砂糖漬けみたいなの。珍しかったし美味しかった。







 そうそう、宮の杜じゃないけどさつま町で買った塩漬け筍が重宝した。
 塩抜きをすればタケノコご飯でも青椒肉絲でも美味しく食べられて日持ちがする。しかも安かった。もっと買って来れば良かった。




4-10甕仕込み紫尾の露へ続く


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