これで枕崎観光は終わりだと思っていたが、枕崎を離れる前にやけに気になる建物があったので近づいてみた。
四階建てぐらいの高さの塔の上に天守閣みたいなものが載っている。
たぶん展望台だと思うのだが、いったい何の施設?
時間もあるしと敷地に入ってみたら、そこは「さつま白波」で知られる焼酎の酒造会社、薩摩酒造花渡川蒸溜所の「明治蔵」だった。
さつま白波はよく知ってるよとパパは言う。
彼が1年間熊本で暮らしていたころ、職場仲間で一番一般的に呑まれていたメーカーだったと言う。
ちょっとにおいが強いので好き嫌いはあるが、九州では非常に大衆的な焼酎の銘柄だと。
明治蔵では実際に焼酎を製造し、寝かせている蔵を見学できる。
焼酎製造がメインでそれを見学できるというより、完全に見学コースを作って観光名所として整えてある。
一応入ってすぐのところに「館内での写真撮影はご遠慮ください」と貼られているが、受付では私が首から下げたカメラを見て、「どうぞどうぞどんどん撮影してください。何でも撮ってもらって結構ですよ」と許可してくれた。
昔は撮影禁止だったけど、今はそういう時代じゃないと方向転換したのか。
実際、できるだけSNSなどで話題にしてもらって多くのお客さんに来てもらった方が企業としてもメリットがあるだろう。