夕食は食事処 知林で。
貸切ホールとしても使用できる綺麗なレストランで十分な広さもあるが今夜の宿泊客は4、5組程度か。
前菜が置かれた席に着くと、給仕をしてくれるお姉さんがプランに焼酎又はソフトドリンクが一杯付いておりますのでお選びくださいとリストを持ってきた。
鹿児島と言えば芋焼酎と知ってはいるが、普段あまり焼酎を飲まない私は自分の分もパパに譲って代わりに食前酒の梅酒を二人分貰った。
リストに載っていたのは、あらわざ桜島、利右衛門・黒、南乃方、薩摩の誉紅薩摩、かいもしょうちゅ、小鹿本にごり、島乙女、バラの贈り物・・など。
パパはリストを持ってきた女性にお勧めを聞いて、かいもしょうちゅを選んだ。
ロックで注文すると、グラスにたっぷりと入ってくる。東京なんかじゃこんなに沢山は入れないよと言うと、鹿児島は入れますねと笑われてしまった。
食事も十分に満足できた。特に蛤の澄まし仕立てが最高。
しゃぶしゃぶは鹿児島黒豚。
デザートは桜島小みかんだった。
貸切露天風呂や焼酎一杯サービスを別にしても、コストパフォーマンスいいと思う。
指宿で泊まるにしてもあれこれ迷って決めたわけだけど、ここで良かったねと二人で肯いた。
夕食後、お風呂に行こうと思って、ふとまた廊下でロールスクリーンの隙間から外を見たら、いつの間にか激しい雨が降っていた。
露天風呂はさっき貸切で十分堪能したので元々大浴場の方に行くつもりだったけど、この雨では誰も露天風呂には行かないだろうなと思った。だってお風呂自体は屋根が付いているが、お風呂までのアプローチで外を通るので。
誰もいない露天風呂の周囲はただライトアップされて雨を写していた。
雨にぬれたデッキがライトの灯りを反射して、ただきらきら光っていた。