霧島神宮に参拝した後は、山を下り大隅半島へ。
鹿児島県で霧島周辺の温泉郷と言えば、西側が霧島温泉郷で、東側が霧島神宮温泉郷になる。
今回はスケジュール的にも霧島神宮温泉郷では一湯も入れなかったことが心残り。
日帰り温泉だとさくらさくら温泉あたりが有名かな。
泥湯は未体験。泥の感触自体はあまり好きじゃないから自分には楽しめるかどうかわからないけど、美肌効果があるって女性には人気だよね。
山を下って下って市街地へ。
鹿児島県は桜島を中心に東に大隅半島、西に薩摩半島が二本の足のように海に向かって突き出している。
大隅半島の足は薩摩半島の足よりちょっと長く、また桜島とも陸続きになっている。
桜島の浮かぶ湾は正式には鹿児島湾と言うが、島津家第18代当主島津家久が詠んだ「浪のおりかくる錦は磯山の梢にさらす花の色かな」の歌から、錦江湾という雅な別名を持つにいたったとされている。
現在も活発な活動を続ける活火山である桜島は、大正始めまでは独立した島だった。
それが今の大隅半島と陸続きとなったのは、大正3年の大正大噴火からのことであり、一か月に渡って続いた激しい噴火活動の際に流出した大量の溶岩が大隅半島を隔てていた海峡を埋めた。
本当に日本の歴史からいっても、桜島が島じゃなくなったのはつい最近のことなんだ。
大隅半島は薩摩半島と比較すると観光名所は少ない。
でも右手に桜島を見ながら海岸線をのんびり走っていると、黒酢の工場見学とか、黒酢のレストランとか、とにかく黒酢がいっぱい。道路から見えるところに黒酢の甕がずらっとならんでいたりする。
また、降灰が酷いのだろう、やたらと駐車場がもこもこビニールハウス仕様になっている。
さらに言うなら道路から屋根からどことなく白茶けている。灰が積もっているのだ。
たまに墓地があったりするんだけど、墓石の上にも屋根が付いている、灰除けの。
途中で道の駅たるみずに寄った。
たぶん晴れていたら絶景なんだと思う。残念ながら曇り。桜島に掛かっているのが雲なのか噴煙なのかわからない。
ここは午後から営業する日帰り温泉施設もあるが、外には長細い足湯もある。
天気の良い暖かい日にここでお湯に足を入れてのんびりしたらいいんだろうけど、今日はそんな天気じゃない。何より寒い。
ちょっとだけ足湯のお湯に手を入れてみたけど、塩素の消毒臭が強いかな。後は特に特徴は無く。
物産展では鹿児島銘菓かるかんとパンを買った。昨日の教訓で、念のため食料を持ち歩いたほうがいいと学んだため。
黒酢や桜島の灰の缶詰なんかも売っていた。
黒酢は買わなかったけど、後々までパパが大隅半島で黒酢を買って帰るんだったと後悔していた。