そこから2、3分で見上げるような鳥居を潜った。
霧島神宮に着いたのだ。
駐車場周辺は霧島神宮御本殿造営三百年記念事業とかで、休憩所やトイレなど参拝客の利便を図るための工事中であまり見栄えが良くない。
その先は展望所と石段。展望所から見える景色はさきほどの道の駅霧島から見た桜島方面とほぼ同じだが、ほんの数分の間に雲が増えて、桜島すらどこだかよく判らなくなってしまった。
五十段ほどある幅の広い石段の上にはまた朱塗りの鳥居が建っていて、ちょうどその石段の頂上あたりで来る人来る人みんな鳥居の方を向いて写真を撮っている。
自分も石段を昇ってみて判った。
そこからだと、ちょうど三の鳥居越しに本殿正面が見えるのだ、鳥居と神木のトンネルの間に。
参道を通って本殿に近づくと、とてもバランスのとれた建築で、後ろに背負った山とともに非常に絵になる。
手水舎で身を清め、参拝。
勅使殿に近づくと、欄干や柱の装飾がとても彩り豊かで華やいでいることに気付く。
獅子や象・・・パパが「日光東照宮みたいだね」と言う。あっ、私も今、同じこと、思った。
事実、霧島神宮は西の日光の異名を持つ。
本殿の右手に向かって歩くと神楽殿があり、そこから駐車場まで車道が伸びていた。
神楽殿では交通安全などの祈願の為、自動車のお祓いもしてもらえるようでその場合はここまで車で上がることができるようだ。