前回の九州旅行の時、ちょうど瀬戸内海上空でブロッケン現象を見ることができた。
今回もルートはほぼ同じだし、午前中の便で眼下には雲と条件は整っている。
もしかしてまた見られるかなと期待したが、残念ながら虹の輪の中の飛行機の影は見られなかった。
もしかしたら今回の方が時間が早く、季節的にも太陽が低かったからかも。
但し、虹の輪自体は綺麗に見えた。これはこれで幸せな気持ちになる。
8時半過ぎ、飛行機が降下体制に入った。
今まで雲の上の天界の青空を飛んでいたのが、ズボッと灰色の雲に突っ込み、その雲を抜けると畑と住宅地、上から見下ろすとアメーバみたいな形をした山地が見えてきた。山にはまだ少し紅葉が残っているようだ。
鹿児島空港って随分と山の側にあるんだね。もしかしたら鹿児島市内に近すぎると桜島の灰が飛んでくるからかななんて話をしているうちに着陸。
着陸前の機内放送では、現地の天候は雨って言っていたが、幸い雨は止んだばかりのようだった。
窓ガラスには大粒の水滴が、地面には水たまりができていたが、空港の外に出ても雨は降っていなかった。
ただし、とんでもなく風が強い。ふっとばされそう。よくこれですんなり飛行機が着陸できたなと思うくらいに。
予約したレンタカーはオリックス。
空港から電話をすると送迎車が来てくれる。
送迎車の車体には青空に椰子の木やヨットのペイント。うーん、雨が止んだとは言っても空は重たい灰色の一面の雲で、まだあんまりそういう南国な気分が出ない。
ところでこの鹿児島空港のオリックス営業所、ものすごくサービスが良かった。
最近オリックスのレンタカーを借りることが多いけど、今まで利用したどこの営業所よりも感じも良かった。
地図はまあ鹿児島全土の簡単なものだけど、頼むとすぐに渡してくれたし、どうぞどうぞと缶コーヒーと、雨傘、そしてそこに置いてあるガイドブック(るるぶとか、マップルとか)を一冊自由に貸し出ししますとのこと。これは役に立った。
笑ったのは雨傘。これはレンタル用に購入したものではなく、機内に持ち込めないからとお客さんが置いて行ったものを再利用しているとの事。なかなかに合理的。