◆◇レンタルキャンピングカーで北海道◇◆
北海道キャンプ旅行記
「しっかりつかまっていてください」と言う注意は伊達じゃなかった。
サングラスのお兄さんが運転するモーターボートは波の上をダウンダウン跳ねまくり、激しい水しぶきを上げ、ものすごい勢いで湖上を疾走していく。風に髪がもみくちゃにされる。
跳ねた時一瞬空を見て太陽が目に入って、あまりのまぶしさに笑い声が出た。
乗り物に弱いレナが心配だったが、風に当たっていたことで随分まぎれたようだ。
下手な遊園地の絶叫マシンよりずっと面白いモーターボートの道中はあっという間で、中の島の桟橋で私たちは降りた。あまりに振り回されたので足元がおぼつかない。
中の島で過ごせるのはたったの15分ほど。
時間までは自由行動。
エゾシカも出没するようで、楽しみに歩き出した。
ところで桟橋から離れるとやたらめったら白鳥に関する注意看板が目につく。
「白鳥にご注意ください。近づきすぎないでください」
「白鳥に注意を」
「白鳥から逃げてください」
どんだけ白鳥、凶暴なんだ!?
湖の方を振り返ると、穏やかな入り江でしれっと浮いている白鳥発見。
これが豹変して襲ってくるのかな。下手に綺麗だとか可愛いとか言って勝手に餌をやる観光客のせいだろう。
どんだけここの白鳥は凶暴なんだ!? あっ、水は綺麗です。