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◆◇レンタルキャンピングカーで北海道◇◆
北海道キャンプ旅行記

17.豚丼のぱんちょう






 長崎屋の位置がよく判らないまでも、ずんずん歩いて駅前まで来ると、駅舎の向こう側に上を向いた鳩のような赤い看板が見えた。
 うろ覚えだけどあれが長崎屋のマークじゃなかったっけ。
 駅を突っ切って反対側に出ると、さっきまでいた北口とは違った雰囲気。北が表玄関としたらこちらは裏口。自然に増えた商店街のようなものは見当たらず、長崎屋のような大型店舗と駐車場が目立つ。


駅の南口側、長崎屋の近くにあったとかちプラザのビル



 携帯で連絡を取り合いながら長崎屋の中に入ったが、入れ違ってしまってパパは外に出ていた。
 外に出ても大きな長崎屋の対角線上にいたようで、会えるまで手間取った。
 ようやく会えて状況を聞いたところ、結局キャンピングカーの電源不調の原因は判らず、一部の部品を取り換えてみたが治らず、仕方がないのでパパは安い電池式のミニランタンとカセットコンロを探しに長崎屋に入ったのだった。
 車は既に30分100円のコインパーキングに停めてあると言う。

 しかし長崎屋ではランタンは入手できたもののカセットコンロは見つからなかった。
 電源不調で一番影響があるのは調理用のコンロだ。
 初日に使ったバーベキューコンロもあるにはあるが、あれを組み立てるのはそれなりに面倒だし、毎晩あれで豪勢なバーベキューをする余裕も無い。

 こちらがどうしていたか聞かれて、今までのスイーツめぐりの行程を説明して、その時餅団子工房まるが入っていた藤丸百貨店に話が及ぶと、「デパートならカセットコンロが置いてあるかもしれない」とパパが言いだした。
 そこでもう疲れたと言うレナを車に残し、三人でカセットコンロを買うために藤丸百貨店へ歩き始めた。
 私とカナにしてみると、さっき行って帰ってきた道をまた歩いていることになる。


なんか著作権に引っかかりそうな看板見つけた



 藤丸百貨店はそれなりに何でも揃いそうだが、フロアを上がってもカセットコンロは見つからなかった。
 5階がリビング・インテリア商品売り場なのでそこで聞いたところ、ありますと言って店員が持ってきたのだが、いかんせん2万円近くする高級品。
 いくらデパートでもこれはないだろうと顔を見合わせる私たち。
 一応事情が事情なのでキャンピングカーのレンタル会社がカセットコンロ代を支払うと言っているそうだが、この値段は無い。
 6階に東急ハンズが入っていたのでこちらでも聞いてみたが、店員が問い合わせの電話をしたところ、やはり藤丸百貨店内でカセットコンロを扱っているのはさっきのリビング用品売り場だけだと判った。

 ここまで来たところでカナがお腹が空いて動けないと言い出した。
 確かにお昼ご飯を食べていない。
 串団子やたい焼きは食べたが、カナはそれでは全然足りないと言う。
 パパが車を停めた近くに行列ができていた豚丼の店があったから行ってみるかと提案した。





 店の名は「ぱんちょう」。
 元祖 豚丼の暖簾が掛かっている。

 既に時刻は午後4時を回っていて、店の前に列は見えなかった。
 しかし暖簾を潜り中に入ると30人ぐらいしか入れない席は、私たちが座った段階でほぼ満席だった。
 メニューは豚丼のみ、松・竹・梅・華と量の違いで分けられているだけ。
 奥の調理場からは綺麗にお化粧した年配の女性が盆を手に出たり入ったりしている。
 出来上がるまでかなり時間が掛かる。回転率よりも味やこだわりを優先させているのがわかる。

 運ばれてきたのはご飯が見えないほど豚肉の乗った豚丼。
 照り照りのたれが染み込んだしっかりしたお肉にグリーンピースの緑が彩りになっている。
 ちょい甘目。

 食べ終わって店の外に出ると、自転車で北海道を回っているらしい男性二人グループにシャッターを押してほしいと頼まれた。
 店の前で記念写真を撮りたいのだそうだ。パパが撮ってあげた。






3-18帯広でカセットコンロを探し回るへ続く


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