「どうせならさ、海を見ていこうよ。釧路までの道、海岸沿いのルートで行こう」
「遠いなぁ・・・釧路」
うん、遠いなぁ、釧路。
なんで初っ端から釧路まで走ることにしたんだっけ?
ハイパーホテル千歳の朝食はバイキング形式だ。
朝食会場はそんなに広くない。
が、ここも壁に欧州の町並み風のイラストが軟らかいタッチで描かれており、可愛らしい感じになっている。
品数が多いわけでは無いが基本的な洋食と和食はそろっており、相変わらずカナはがっつり、レナはパンだけという慎ましさ。
朝ごはんを食べに来ている人は圧倒的にビジネスマンが多かった。
ファミリー観光客とおぼしいグループはうちの他にもう一組ぐらい。
この先しばらくは屋根の下で朝ごはんを食べる機会も無いかもしれないなんて特に考えもせず、ほどほどにお腹がいっぱいになったら食堂を後にした。