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平湯キャンプ場日記1-4


4.湯元館に振られて旅館たなかへ

 義満さんの到着を待たずに、みんなで一風呂浴びに行くことにした。
 先導はtakayama隊長。
 平湯温泉の湯元館を狙っているという。
 先に平湯のバスターミナルで軽く昼食。それから平湯の温泉街へ。

 しかし、坂を上って向かった湯元館にはけんもほろろに降られてしまった。
 何でもお湯がまだ溜まっていないのだそうだ。
 悔しそうなtakayamaさん。
 彼は湯元館の一軒坂下にある宿にも聞きに行ったが、ここも駄目。
 道を渡ったところの旅館たなかに新たな狙いを定めた。
 ここはOK。大人500円。決まり。
 マコちゃんはパパと二人で来たのでパパと入ると言えば、カナもくっついていった。レナだけが女湯にやってくる。女湯チームは晶さんと私、レナの3人だ。

 タイル張りの浴室、岩の露天風呂。こぢんまりとしているが、なかなか良い雰囲気。
 内湯は少し熱く感じたので、レナを先に露天風呂に入れることにした。
 ごく僅かに白濁しているような感じ。湯口の下が茶色に染まっている。
 湯の花ちらほら。品の良い硫黄の臭いがして、味は飲みやすい。
 温まり方は即効性があり、湯中でこれという感触はないが、出てぬれたまま肌をこすると顕著なすべすべ感。そしてはっきりと塩分を感じるつっぱり感がある。

 このところずっと、旅館系のお風呂に入っていなかった。
 やっぱりどうしてもセンター系の温泉ではいくらお湯が良くても癒されないものがある。まあお湯にしても、実際いまひとつのところが多かった。
 やっぱりこれだよね、と思う。
 小さくても緑が見えて他に人がいない露天風呂。
 これで心が安まる気がする。
 露天風呂の後は今度は内湯へ。さっきはあんなに熱く感じたのに、露天風呂の後に入ると全然熱くなかった。

 のんびり入っていたら、カナとマコちゃんがのぞきにきた。
 男性陣はもう上がっちゃったらしい。急がなくては。



この通り、よく晴れてます 平湯バスターミナルで昼食。ちなみにここにも温泉有ります。
takayamaさんが狙っていた平湯温泉湯元館はまだお湯が入っていませんでした というわけで、向かいの旅館たなかの方にお願いすることにしました


 脱衣所に簡易な成分表があり、源泉温度98度、使用位置41度となっていた。
 晶さんと、ちょっとした引き湯程度でこんなに下がるわけもないし、この使用位置41度ってどういうことなんだろうねと話していたら、ロビーでtakayamaさんが女将さんにいろいろ質問していた。
 平湯にはいくつも源泉があるが、ここのは裏の方から引いており、同じ源泉を4軒くらいで使っている。ちなみに隣の湯元館は別源泉。
 どうしてもパイプが詰まりやすく、1ヶ月に一度、冬場は3週間に一度は中まで清掃しなくちゃならない。
 浴槽で適温になるまで下げる方法は、まあ加水もしているけど基本的には熱交換システム。洗い場のシャワーなどの他、客室の床暖房にも使われるとか。うん。温泉ってエコロジー。
 takayamaさん曰く「シャワーの反応が遅いので絶対熱交換を使っていると思いましたよ」と言っていた。ふーむ、そうなのか。なるほどなるほどっ(いや、私はマニアじゃないです)。
 


自分で気合いのはいる温泉エリアとそうでもない温泉エリアがあるのですが、実は平湯周辺は滅茶苦茶気合いが入るのです。
たぶん相性が良いのでしょう。 この露天風呂も決して大きくはありませんが、和むんですよね~。こういうお風呂は好きです。




1-5.主役はダッチオーブンへ続く


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