子連れ家族のためのポイント
- 温度★★★☆☆ 泉質★★★★☆ 湯温はちょっと熱め 泉質は特に刺激など無し
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★★★☆
子連れ家族のためのポイント
奥飛騨温泉郷の中でももっとも古い歴史を持つ平湯温泉は、飛騨高山と安房峠を結ぶ国道158号線沿いに湯煙を上げているが、温泉街の最上部に湯元館と道を挟んで建っているこぢんまりとした宿が旅館たなかだ。
ちなみにこの先、坂道を更に登ると、平湯発祥の湯、神の湯がある。
平湯にはいくつも源泉があるが、こちらの旅館たなかも、数ある源泉のうち一本を、近隣の数軒とともに裏山から引いて使用している。
以前は違う源泉を引いていたため、泉質も違ったというが、今はこの98度のナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉、循環せず、熱交換と適量の加水で温度を下げて掛け流しで使用している(なお、熱交換システムで得られたエネルギーは、シャワー・カランの他、お部屋の床暖房にも使用中)。
8月の終わりに温泉関係のオフで平湯を訪れて、最初は湯元館に入らせていただこうとしたが、お昼過ぎの時間帯、まだお湯を張っている途中だということで断られてしまった。
他にどこか・・・と思ったときに、向かいの旅館たなかが目に付いた。こちらは快く日帰り入浴を受け付けてもらえた。
タイル張りの浴室、岩の露天風呂。決して大きくはないが、なかなか良い雰囲気。
内湯は少し熱く感じたので、4歳の次女を先に露天風呂に入れることにした。
ごく僅かに白濁しているような感じ。湯口の下が茶色に染まっている。
湯の花ちらほら。品の良い硫黄の臭いがして、味は飲みやすい。
温まり方は即効性があり、湯中でこれという感触はないが、出てぬれたまま肌をこすると顕著なすべすべ感。そしてはっきりと塩分を感じるつっぱり感がある。
このところずっと、旅館系のお風呂に入っていなかった。
やっぱりどうしてもセンター系の温泉ではいくらお湯が良くても癒されないものがある。まあお湯にしても、実際いまひとつのところが多かった。
やっぱりこれだよね、と思う。
小さくても緑が見えて他に人がいない露天風呂。
これで心が安まる気がする。
露天風呂の後は今度は内湯へ。さっきはあんなに熱く感じたのに、露天風呂の後に入ると全然熱くなかった。
なお、こちらの旅館には時間は限られているものの貸切露天風呂も日帰り入浴で使わせてもらえる(当時 現在は残念ながら宿泊者専用)。赤ちゃん連れの家族などに便利かもしれない。
女将さん曰く、どうしてもパイプが詰まりやすく、1ヶ月に一度、冬場は3週間に一度はパイプの中まで清掃しなくちゃならないとのこと。
温泉経営は大変だ。