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榛名湖日記ファイナル2-5


5.真冬のベランダ

 パパが買ってきてくれたのは…なんとわかさぎ。
 本当は釣りたてを食べるはずだったが、残念ながら釣りそのものがおじゃんになったので。
 しかしこのわかさぎは榛名湖産ではない。何故か北海道産だったりする。

 カナもレナもわかさぎの天麩羅を食べる食べる。去年はほんの11匹とはいえ、パパの釣果を喧嘩しながら食べたのだが、今回も取り合い。3匹皿の上に乗っていれば一匹半ずつ。半分に分けた分だって、さっきはカナが頭でレナが尻尾だったから、次は反対にして、と何かとうるさい。

 部屋のベランダでお昼を食べるのは気持ちいい。目の前に広がるのは榛名湖。最後のランチは最高のロケーションで。

 食べだしたのが遅かったし、のんびり楽しみながら食べていたので、全部終わったら3時近くだった。
 部屋の外に出たら、隣の部屋に泊まっている方たちに、さっきベランダでバーベキューをしていたのはあなたたちね、湖の上を歩いていたら煙がよく見えたわと言われてしまった。


まさか冬に外でランチできると思いませんでした。
こんな景色の中で、お昼を食べられるのも今日限り。 下の画像は柿の種を牙に見立てて、鬼になったカナとレナ
子供たちの考えることって面白い


 ところでこう暖かいと…。
 そう、昨日作ったアイスキャンドルが凍っていないだろうと思ったあなた、正解。
 仕方が無いのでこれは朝、ベランダから取り込んで、冷凍庫に移してある。それって…わざわざ榛名湖で作る意味がないんじゃない?

 アイスキャンドルだけではなく、雪でスノーキャンドルを作る計画もあった。
 グランデコで使った巨大プリン型みたいなのは無いから、砂遊び用のプラスチックのバケツと、真ん中の空いたスペースは昨夜空にしたワインボトルを使うことにする。
 見上げると雲が速い。青空がちぎれて、やがて見えなくなりそうだ。
 カナと二人で作るのを楽しみにしていたパパは、遊びに夢中で全然作ろうとしないカナに裏切られ、ひとりで遮二無二、雪を詰めていた。


砂遊び用のバケツに空のワインボトル。
ありあわせの材料で。 これが出来上がったスノーキャンドル。
しかし、既に崩れかけているものも・・・  




2-6.お風呂で日没を見ようよへ続く


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