子連れ旅行温泉日記

雪見露天風呂紀行【榛名湖日記8】1-2


2.美味しそうな浅間山

 別荘地の中を抜けて、旧三笠ホテルの横を過ぎると、白糸ハイランドウェイという有料道路に出る。
 有料道路といえど、除雪されていない。圧雪してそれが凍っているからかなり滑りやすい。夏には賑わう白糸の滝も、今日は駐車場に車の影は無かった。
 ふいに寒々しい葉を落とした木々の向こうに浅間山が見えた。やはりさっきの白い山は浅間山だったのだ。
 鬼押ハイウェーに入り鬼押し出し園の手前、右手に浅間山の大パノラマが見える場所があった。
 緩やかな起伏に粉雪を降りかけた浅間山は、ちょうどその皺の寄り具合といい木目細かな雪の様子といい、まるで大福餅か求肥みたいで柔らかくて美味しそうだった。


有料道路の出口では、真正面に浅間山がこの皺の寄り具合といい粉雪のかかり具合といい…
鬼押出し 
さらさらと粉雪をかぶって、大福のように美味しそうな
浅間山。
なだらかな山容とは裏腹に、今も元気な活火山。

左は雪の鬼押出し。



 さて、実は今日の目的地は万座なのであった。
 雪の無い時期には、草津や志賀高原方面からもアクセスできる万座だが、冬は万座ハイウェーが唯一のルートになる。さっきの白糸ハイランドウェイなどと違って、ここはかなり料金が高い。1,020円もする。しかも他に道が無いから帰りも同料金がかかることになる。
 元々万座に行こうと思い立ったのは、自遊人別冊付録のにごり湯パスポートを使うと万座温泉ホテルの入浴料がタダになるからなのだが、大人一人1,000円の入浴料が無料になっても有料道路代がそれ以上かかるのでは、結局安くはないのである。
 まあ、そこはそこ。実は平日に限り、「万座に行くなら平日だ」キャンペーンというのをやっている。
 万座ハイウェーの帰りの有料道路通行料を万座温泉観光協会が負担してくれるというのだ。料金所で券を渡される。
「リフト券売り場で必ず捺印してもらってください。そうでないと帰りの料金も徴収されますから」と係員。
 券を裏返してよくよく読めば、「入浴のみの利用では使えない」と明記されている。…じゃ、駄目じゃん。

 ハイウェーに入ってすぐ、嬬恋プリンスホテルがある。
 軽井沢に嬬恋に万座…本当にこの辺り、プリンスホテルの天下だ。
 嬬恋プリンスホテルも温泉。標高が1126(イイフロ)mなのだそうだ。

 万座温泉まであと7キロ。
 ここまでは晴れていた。青空のまぶしいこと。
 が、しかし何故か最後の7キロでいきなり雲の中に突入。万座温泉はモノトーンの世界だった。


万座温泉スキー場は冷たい灰色の世界




1-3.万座温泉スキー場でミニーダルマを作ろうへ続く


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