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榛名湖日記アンコール3-7


7.電車の線路が見える露天風呂

 露天風呂は内湯のお風呂の中を通って行くようになっている。
 がっちり周りを囲われていてまったく展望は無いが、露天に出て行くとき下に運動場のようなスペースが見えた。
 真下が線路なのでゴミを落としたりしないで下さいといった注意書きがある。竹垣の下の僅かな隙間からのぞけば、なるほど線路。もし囲いが無かったら電車を見ながら入れる露天風呂なわけだ。


ずるいよねー、男湯は電車が見える露天風呂なんだよ~。
女湯は目隠しが邪魔で、線路の真上らしいのに全然見えない。 あちこちにタヌキのいる温泉です。
ちなみにここは道を挟んだ向かいに、貸切用の岩風呂を新設しましたが、日帰り客はトクベツなお客さんでないと使わせてもらえないんだと常連さんが仰ってました。


 上がるとパパが、お風呂からの景色も良かったし、脱衣所が綺麗で変わったつくりだったと言った。線路もよく見えるし、もうじき咲きそうな桜の木もあったそうだ。
 むむ? 女湯と雲泥の差だ。
 そういえばここの名物に樽風呂というのがあるはずだが、廊下の表示も樽風呂は男湯になっていた。
 パパは樽風呂には入らなかったと言っていたが、このお風呂に家族四人で千円(大人はクーポン使用で子供二人分の休日料金)なら満点の大満足だと言う。今朝の半出来温泉はB級だったが、つま恋は気に入ったと言う。
 元鉄ちゃんとしては(元なの?)、ぜひともお風呂に入りながら電車が通るのカメラに収めたかったが、ついに通らなかったのが残念だと言った。

 なんか悔しいな。
 こんなに男湯と女湯で景色や脱衣所に差があると。

 上がると、どっとロビーに荷物を持ったお客さんが詰め掛けていた。大型観光バスが着いたのだ。
 早々に退散することにしよう。



3-8.この夜を忘れないへ続く


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